「いつか独立したい」は禁句? 面接で言ってはいけない5つのこと
就職面接は緊張するものだ。その仕事を獲得するために履歴書やカバーレターを何時間かけて磨いても、結局は面接が勝負を決めることになる。 あるデータによれば、求人広告に応募した118人のうち、面接に呼ばれるのは20%にとどまるという。つまり、採用される可能性を高めるには、面接官の記憶に残るような、より良い印象を与えなければならないということだ。 多くの場合、面接というと「何を話すべきか」という点に気を取られがちだ。しかし、良い印象を保ち、希望するポジションに就くためには、避けるべきこともいくつかある。本稿では、面接で避けるべき5つの発言を紹介しよう。 ■「今の上司が嫌いです」 履歴書とカバーレターでは、あなたがその職務に適していると思われるキャリアの実績やスキルがすでに強調されている。では、なぜまだ面接が必要なのだろうか? 面接官は、あなたのことをよく知り、あなたが会社やチームに合うかどうかを確認する機会として面接の場を設ける。そのため、今の仕事の嫌なところを聞かれたときに、上司やマネージャーが嫌いだということは言わないようにしよう。 上司やマネージャーについて否定的に話すと、プロフェッショナルでないと思われ、あなたが他の人とうまくやっていけるかどうか心配になる面接官もいるだろう。ネガティブな面に焦点を当てるのではなく、「新たな挑戦や成長の機会を求めている」「自分のキャリア目標により合致している」など、退職理由がポジティブなものであることを伝えよう。 ■「自分に合った仕事が何かまだ分かりません」 新しい会社で新しい仕事に応募する際、人はより良い機会やチャレンジを求めることが多く、面接官もあなたにそのようなモチベーションを期待している。そのため、自分が求める職務や役割が何か分からないと発言してしまうのは絶対にやめよう。それを口にしてしまうと、あなたのキャリアの方向性や目標が明確でなく、自分のスキルや強み、興味を見極める時間が取れていないことを暗に示してしまう。 また、あなたが求めているものと求人内容がミスマッチだと捉えられる可能性もある。面接官は、あなたの目標と職務がうまく合致していることを確認したいのだ。仕事の中であなたがワクワクするような要素や、なぜこの特定の職務や会社に興味があるのかに焦点を当てたほうが、良い結果を生むだろう。 ■「この業界については素人です」 手ぶらで面接に臨んではいけない。会社や業界について何も知らないと面接官に伝えるのは、準備不足を露呈し、そのポジションに真剣に興味を持っていないことの表れだと解釈されかねないだろう。 また、たとえまだ採用プロセスの初期段階であっても、企業は自発的で献身的な候補者を探しているのだから、そのように発言すれば、あなたの仕事に対する姿勢も悪く捉えられてしまう。 求人サイトのIndeedでは、面接の前にその会社について知っておくべきこととして10項目を挙げている。その中には、会社の歴史、USP(Unique Selling Proposition、その企業独自の強み)、顧客、サービス、製品、競合他社などが含まれる。 また、その企業や業界に関する最近のニュースをチェックし、業界のトレンドや、現在直面している課題とその解決方法について理解を深めておこう。そうすることで、面接の際に関連する詳細について言及し、その業界や分野におけるあなたの専門知識をアピールできる。