【勝利の裏で】“お疲れ”だった?トランプ氏 「朝からゴルフ?」「悪口の封印?」規格外のワケ #記者たちが語る
アメリカ大統領選挙で、トランプ前大統領が共和党の候補者になることが確実になった。なぜ、これほどまでに支持されるのか。圧勝したスーパーチューズデー、現地で感じた“異変”とは。デスクも知らなかった規格外な「裏話」を、記者たちが語り合った。 【映像】「ヘイリー氏の批判はしない方がいい」周囲に促され…… それで“元気がなかった?”トランプ氏
■集会場 熱気を帯びる「陰謀論」
スーパーチューズデー(3月5日)直前のトランプ氏の集会には、熱狂的な岩盤支持層が数多く集まっていた。ニューヨーク支局・橋本雅之記者がそういった支持者を取材すると、聞こえてきたのは、根拠のない“陰謀論”の数々だった。 橋本記者 「具体的には、『4年前の大統領選挙ではトランプ氏の票が盗まれたんだ』とか、『今のアメリカを牛耳っているのは闇の政府なんだ』とか、いわゆるディープステートと言った考え、こういった陰謀論がたくさん聞かれました」
橋本記者 「実際にアメリカ・モンマス大学が2024年2月に実施した世論調査でも、有権者の35%が、4年前の大統領選で『バイデン氏が不正によって勝利した』という陰謀論を今も信じているんです。言い換えれば、有権者の3割以上が、“4年前の選挙で勝ったのはトランプ氏だ”ということを、今も考えているということなんです」 「実際に4年前の選挙で敗れたトランプ氏は、『当初から選挙では不正があった』という根拠のない主張を繰り返していて、その考えが支持者の中に浸透しているという状況だと思います。だからこそ、自身が4回も起訴されているにもかかわらず、そのたびに“政治的迫害なんだ”という主張をすることで、支持率を伸ばすことに成功したのではないかというふうに考えています」 米・マイアミ大のジョセフ・ユージンスキ教授は、「トランプ氏が今回の選挙戦でこの『陰謀論』を巧みに利用して、支持者を獲得している」と指摘しているという。 国際部・近野宏明デスク 「そうすると、何が本当のことなのかということが、その人の立場によって変わってくる。その人の立場によって見えているものが違う、見えているものが異なるっていうのが、今のアメリカ社会なのかなと思います」