【勝利の裏で】“お疲れ”だった?トランプ氏 「朝からゴルフ?」「悪口の封印?」規格外のワケ #記者たちが語る
ワシントン支局・山崎大輔支局長 「出口調査でも共和党の支持者に聞くと『有罪判決を受けた場合でも、トランプ氏は大統領にふさわしい』と回答している人は5割を超えている結果も出ています。トランプ氏の支持者にはこういった考えが浸透しているのかなと思っています」 近野デスク 「まさに揺るぎない信仰のような…」
■なぜ信じ込むのか… キーワードは「孤独」
トランプ氏の熱狂的な支持者で、“陰謀論”を信じ込んでいる支持者を、橋本記者は取材した。ダグラス・スイートさん、61歳。3年前(2021年)に起きたアメリカの議事堂襲撃事件で逮捕された人物で、実際に裁判では有罪判決を受けていた。 橋本記者 「事件の当事者ということで、私もかなり緊張して取材に行ったんですけれども、実際に会ってみると、非常に穏やかで、“どこにでもいるアメリカ人の男性”という印象を受けました」 「そういった男性が、なぜこの“陰謀論”を信じ込むに至ったのかということが非常に気になり取材をしたわけですが、その中で見えたキーワードは“孤独”でした」 約30年前に妻と離婚したスイートさん。男手ひとつで二人の娘を育ててきましたが、娘たちが結婚をして家を出た後、一人暮らしになりました。その後、スイートさんは自給自足の生活を送るように。だんだんと、人との交流が減っていった。 橋本記者 「そうしたなかで登場したのがトランプ氏。一人で暮らすスイートさんの心のよりどころになったということなんです。当初、トランプ氏は“アメリカ・ファースト”を前面に押し出し、『アメリカを再び偉大にするんだ』ということを演説で繰り返していました」 「そのトランプ氏の姿に、スイートさんは大変魅了されて、大ファンになっていたということなんです。それ以降、このトランプ氏に寄ったメディアばかりを見るようになり、トランプ氏の言うことを全て信じるようになっていったということなんです」 取材に訪れた日も、スイートさんはアメリカで“デマの中心地”と揶揄(やゆ)されているようなネットメディアの番組を見ていた。しかし、この番組を見てスイートさんは、「この番組こそが真実を教えてくれるんだ」と語っていた。