コンタクトデビュ―したい高校生向け 眼科医が教える「初めての選び方」
含水率と酸素透過率に注目して
―選ぶときに注意することは何ですか? 本来、目には何も入っていないのが望ましく、コンタクトレンズを使う時にはその状態に近づけることが大切です。そのため含水率や、酸素の通しやすさを表す酸素透過率は高ければ高いほどいいでしょう。 目が乾き気味の人はレンズが目の水分を吸って乾きがひどくなりがちですので、含水率の低いタイプをすすめられることもありますが、一般的には含水率、酸素透過率の高いものが目にはよいですね。
―使用時の注意点を教えてください。 レンズの特性を踏まえて使い捨てタイプのものを使うのか、きちんと手入れしながら長期使用タイプのものを使うのか選んでください。長期使用タイプのものは使ううちにタンパク質など体内の成分が付着して、酸素を通さなくなることがあります。含水率も使う内にどんどん下がっていきます。ひどい場合には目の健康を損なうこともありますので要注意です。レンズを専用の洗浄液でしっかりとこすり洗いし、手入れしましょう。
くぼた・りょう 慶應義塾大学医学部卒。眼科医、医学博士。窪田製薬ホ―ルディングス株式会社代表取締役会長、 社長兼最高経営責任者(CEO)。「世界から失明を撲滅する」ことを目標にアメリカで起業。著書に『近視は病気です』(東洋経済新報社)。
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