なぜNTTデータ関西がスポーツビジネスに参入するのか? 社会課題解決に向けて新規事業「GOATUS」立ち上げに込めた想い
「GOATUS」が社内風土を醸成
――このような革新的な取り組みを推進する上で、特に苦労されたことや課題はありましたか? 山下:2019年、新規事業を立ち上げるための「ビジネスイノベーション室」が発足し、私も配属されました。しかし、私自身で新規事業を立ち上げることができなかったんです。 しかし、社員の想いで立ち上がった今回の「GOATUS」では、経営層をはじめとする多くの方々の協力を得ることができました。実は、「GOATUS」が会社にとって初めて社員から創出されたビジネスであり、初めてのBtoCプラットフォームであり、初めてのスポーツ業界でのビジネスなんです。 ――会社としても、こうした新規事業を推進する中で、社員の意識改革が進んだのではないですか? 山下:そうですね。このプロジェクトを通じて、社内の若手社員たちが新しい経験を積み、自分たちの手で新しい価値を生み出すという姿勢が芽生えたと思います。今、一緒にプロジェクトに取り組んでいるメンバーが、新たな社会課題に対してまた新たな事業を立ち上げていってくれたらうれしいですね。 <了>
[PROFILE] 山下剛直(やました・たけなお) 株式会社NTTデータ関西 第二公共事業部 第一ソリューション担当 課長。2005年4月株式会社NTTデータ関西入社。システムエンジニアとして通信情報基盤構築案件を歴任。2019年に社長直轄部署であるビジネスイノベーション室に異動。広域エリアをカバーするDX Wi-Fiのディストリビューター事業を技術・営業支援担当として立上げる。2022年7月に第二公共事業部に戻り、公共事業の新規ビジネス企画に従事。2022年10月、「GOATUS(ゴータス)」を新規企画。2024年4月よりマネージャに就任。現在はGOATUS及びスポーツビジネスの事業創発に従事している。
インタビュー・構成=中﨑史菜