【中日】OBが田中将大獲得を〝猛プッシュ〟する2つの理由「若手の手本にも戦力にもなる」
マー君の行く先はどこになるのか。楽天からの退団を表明した田中将大投手(36)は2日に自由契約選手として公示される見通しで、どの球団が日米通算197勝右腕の獲得に動くのか注目されている。そんな中、中日OBで本紙評論家の門倉健氏(51)は「僕は獲るべきだと思います」とレジェンドのドラゴンズ入りを〝猛プッシュ〟した。その理由とは――。 【写真】楽天・田中将が考案した「可動式リンボーダンス」 3年連続で最下位に沈んだドラゴンズだが、門倉氏は田中将が加入すればチーム全体に好影響を及ぼすとみている。 「田中投手はこの世界で成功している一人。アメリカでも活躍していて経験をすごく持っているので若手投手のお手本になると思うんです。生きた教材ではないけど、そういう選手を獲得することでチームが活性化していけばいいと思うんです」 中日は2017年12月にソフトバンクから自由契約となったレジェンド右腕・松坂大輔投手を獲得している。19年に中日の二軍投手コーチに就任した門倉氏は「小笠原も松坂にいろいろな話を聞いて、そこからひと皮むけたというか野球に対する取り組む姿勢が明らかにかわってきた」と〝松坂効果〟によって若手投手が急成長した様子を目の当たりにしている。それだけに高橋宏や松木平、そしてドラフト1位指名の金丸(関大)、同2位の吉田(西濃運輸)ら未来の竜投を支える若手投手陣にも、マー君の加入はプラスに働くと感じているという。 もちろん門倉氏は戦力としても田中将に期待している。「まだそこまで体力的に衰えているわけではない。パ・リーグでなかなか勝ち星が挙げられなくなったとはいえ、セ・リーグに行って環境を変えればもうひと花咲くんじゃないかなと思う。経験値でまだまだ勝てる投手」と分析。中日の本拠地は日本で最も本塁打が出にくいとされるバンテリンドームということも「(田中将にとっては)プラス材料」だと考えている。 「僕はドラゴンズが獲らないかなとちょっと期待しています」と真剣に語った門倉氏。井上監督は田中将の獲得について「会社とヒザを合わせてじっくり話したわけじゃないけど、俺の中では薄いかなと。投手は何人いてもいいし、キャリアやネームバリューを考えたら確かに欲しいと思うけど。ウチには涌井というベテランのいい味を出す投手もいるから」と積極的な姿勢は見せていなかったが、果たして――。
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