毎朝の1杯は白湯よりミネラル水!水に塩を入れるだけで免疫力がアップするってホント?
2019年から始まった新型コロナウイルス感染症の大流行によって、体の「免疫力」を高めておくことが極めて重要だという事実は、多くの方が感じているのではないでしょうか。実は、毎朝ある飲み物を飲むことで、簡単に免疫力アップが期待できる方法があるんです。今回は、耳鼻咽喉専門医である清水智之医師が監修、柔道整復師・松本恒平氏による著書『「水と塩」でできる究極の免疫セルフケア』(三笠書房)から、免疫力をアップする方法について少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
日本人の70パーセントが該当? 水と塩を取らない人ほど免疫力が下がりやすい!
ご本人が自覚できていることは非常に少ないのですが……。 なんと日本人の約70%は水不足。そして、ほとんどの人がミネラル(塩)不足です。 私たちの体は「ミネラル水」、つまりミネラルが含まれた水分で満たされています。細胞レベルで見ても、然りです。「細胞内液」にはカリウム、「細胞外液」にはナトリウムが多く存在しています(カリウムもナトリウムも、どちらもミネラル成分ですね)。 細胞の内と外が「浸透圧」を一定に保つことで、人体の健やかさは保たれ、生命が維持されます(「浸透圧」とは、濃度の異なった2種類の液体をとなり合わせに置いたとき、互いに同じ濃度になろうとする力のことを言います)。 ミネラル豊富な「塩」が不足していては、免疫が高く保たれ、エナジーフローが整うはずがありません。これほど大事なミネラル分(=塩)なのですが……。残念ながら、多くの日本人は摂取量が不足しがちの傾向にあります。 そこに加えて、日本は世界的に見ると「蒸し暑い国」で、汗を多くかきます。つまりミネラルが体外へと排出されてしまいやすい。だから塩をよほど積極的にとらないと、免疫が低下し、体の状態はどんどん悪くなってしまいます。 もし「ミネラル」が足りなくなると、人体はいったいどうなるのでしょうか? 恐ろしいことに、飲食からとるミネラルが不足すると、体は手持ちのミネラルを使おうとします。体、つまり骨を溶かし、そこからミネラルを補おうとするのです。そのような状態では免疫が下がり、さまざまな不調が引き起こされるのは、言うまでもありません。