国民民主党・榛葉幹事長が振り返る衆院選躍進の背景 15年ぶりの知事交代に女性問題受けての議員辞職 さらに裏金問題めぐり政界引退など激動だった静岡の政界【2024しずおか総決算】
知事の突然の辞職に、女性問題の責任を取っての衆議院議員辞職。さらには自民党の裏金問題に伴う離党勧告…そして政界引退。2024年、静岡の政界はこれまで以上に激動の1年となった。 【画像】新年度早々に突如として辞意を表明した川勝前知事をはじめいろいろあった静岡県
知事が突然の辞意表明
2024年、静岡は県政においても国政においても激動の1年だった。 新年度早々、川勝平太 知事(当時)が突如として辞意を表明。 川勝知事(当時)は「一番大きかったのはリニアです。私は、4期目はリニアの南アルプストンネル工事から南アルプスの水と生態系・環境、こうしたものをいかに守るかということに心を砕いて参りました」とリニア中央新幹線をめぐる問題に区切りがついたと強調したが、4月1日に行われた県庁の入庁式で、「静岡県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、あるいはモノを作ったりということと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」と職業差別とも受け取れる発言をしたことが影響したのは誰の目にも明らかだった。
女性問題をきっかけに議員辞職
一方、同じ4月には自身の女性問題が週刊誌に報じられることになり宮澤博行 衆議院議員(当時)が辞職。 宮澤氏と言えば、自民党の裏金問題をめぐり「はっきり申し上げます。しゃべるな!しゃべるな!これですよ」(2023年12月)「派閥を介錯する!安倍派を介錯する!」(2024年1月)との“迷言”を残し一躍注目の人となったが、最後は自らの不祥事が仇となった。 永田町を去った宮澤氏は最後に「欲…欲ですね。欲を抑えきれなかったといいますか、そこに負けてしまった結果だなという風に思っておりまして、そこのところは反省をし続けなければいけません」との“迷言”を口にしている。
裏金問題で政界引退に追い込まれ
また、裏金問題によって政治家人生が一変したのが安倍派の座長を務めていた塩谷立 元衆議院議員だ。 自民党から下されたのは除名に次いで重い離党勧告処分。 無所属で活動を続けたものの、9月になって「あくまでこれからの地域、浜松のことを考えた上で今回引退して、新しい形で今まで積み上げてきたものを地域に貢献できればという思いで決断した」と次の選挙に立候補しない考えを明らかにし、政界引退に追い込まれた。