「お墓・相続…この先、どうするつもり?」お正月「家族会議で話しておきたい」“避けて通れない”3つの話題 皆が集まる機会だからこそ「言いにくいけど大事な話」をしよう
これからお墓をつくるなら、どこにつくればいいのでしょう? ■お墓の場所に正解はない 家族会議で意見を聞いてみると……。 長男「お墓の承継は長男なんだから、東京がいい」 長女「縁のある静岡がいいだろうけど、自分が承継していけるかは不安」 次男「お参りしやすい場所がいい」 そして当の親は「子どもたちにまかせる」という考えでした。 お墓の場所に正解はありません。しかし、上記のように三者三様の考えを持っていることは、話し合うまではわからなかったことです。
それに、お墓は長男が継がなければならないものではありませんし、名字が違うから継げない・入れないというわけでもありません。 また、少子化の今は、子世代に子どもがいないという場合も考えられます。 墓じまいなども含めて、家族で話し合っておきましょう。 まずは「なんとなく」でもいいので、それぞれの希望と現実をすり合わせておくことが大切です。 2つめのテーマは、「相続」についてです。 ②相続と遺言~問題となるのは「不動産」をどうするか
相続はいつか、誰にでもやってきます。 親亡きあと、財産をどう分割するかは、意外に大きな問題です。 ■「不動産の相続」はどうする? 財産が預金などの金融資産だけであれば、きっちり法定相続通りに分ければいいのですが、多くの場合、金融資産+不動産(自宅)となるのではないでしょうか。 親亡きあと、不動産をどうするか。 この場合も、次のように、それぞれの意見があるものです。 父親「自宅は処分してもかまわない」
母親「思い出のつまった家だから売ってほしくない。子の誰かに使ってほしい」 長男「自分は住むつもりはないが、ひとまず共有持分で相続したい」 長女「できれば将来、自分の息子に土地を譲りたい」 次男「家はいらないが、できれば売ってお金に換えたい」 もちろん財産は被相続人(親)の意思によって相続されるものです。 同時に、相続人(子)が相続した財産をどうしようとかまいません。場合によっては、相続放棄をすることもあるでしょう。