箱根駅伝の歴史に残る3区の激闘「楽しかった、ありがとう」駒澤大・佐藤圭汰と青山学院大・太田蒼生は笑顔で握手
第100回箱根駅伝は、青山学院大学が2年ぶり7度目の総合優勝で幕を閉じました。全23校がしのぎを削った2日間200キロ超の戦いの中で、歴史に残る激闘となったのが3区(21.4キロ)の首位争いです。 【画像】青山学院大・太田蒼生選手はサングラスを上げスパート 戸塚中継所をトップでタスキを受けたのは、駒澤大学2年生の佐藤圭汰選手。22秒差の2位で青山学院大学3年生の太田蒼生選手がスタートしました。 レースは8キロ手前で、太田選手が追いつき、そのまま佐藤選手と10キロほど一緒に走り続けます。迎えた残り3キロ付近で太田選手がスパートし、この区間で日本選手初の1時間切りとなる59分47秒の快走。区間2位の佐藤選手も1時間00分13秒と、超ハイレベルな戦いとなりました。 激闘を終えて佐藤選手は、「いや、速すぎる...」と息を切らしながら太田選手の走りに驚嘆し、自陣のテントへ倒れこみます。 しばらく横になった佐藤選手は、立ち上がり太田選手の元へ。太田選手は佐藤選手に、「ごめんね。(足)めっちゃ当たっちゃって」とレース中にぶつかったことを謝罪。続けて、「楽しかった、ありがとう」と話し、2人は笑顔で握手を交わしました。 これのやりとりを見ていた青山学院大学のチームメートは、「いい顔してるな」と一言。太田選手は「箱根だけね」と笑みがこぼれました。