球界大御所が“セ一人負け”の虎に激辛緊急提言!「まだ間に合う。阪神は今すぐ監督交代せよ」
阪神が苦しんでいる最大の原因が得点力不足である。チーム得点「38」はリーグワーストでチーム打率.230はリーグ5位。すでに完封負けが3試合あり、先発が崩れると反発力がない。3番のマルテが7試合で離脱。4番の佐藤は打率.281、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.231とチャンスで打てない。オープン戦では打撃10傑の3位に入る打率.327の数字を残して三振も減り、新4番としての期待が高まった。だが、いざ本番に入ると、昨年終盤に59打席ノーヒットと苦しんだときと同じ配球パターンで攻められ、特にストレートに差し込まれる。10日の広島戦では1点を追う9回一死三塁の同点機に打順が回ってきたが、追い込まれ、広島の栗林が投じたワンバウンドになるフォークを振って三振に終わった。 5番の大山も同じく打率.294、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.214と低い。また6番に起用されている糸原も打率.212の不振で下位打線にもつながりがなく、近本-中野の1、2番が機能していないのも痛い。 広岡氏は、「ベテランの糸井が張り切っているのは好材料だが、佐藤、大山、近本らの中心選手が力を出し切れていない。佐藤がオープン戦で見せた進化は、彼の可能性だし、逸材であることは間違いない。彼らの力を引き出せていないのは、コーチの責任であるし、守備のミスが目立つのはキャンプで練習させていなかったということだ」と問題点を追及した。 だが、投手陣に関しては「悲観的になる必要はない」という。 「青柳が戻ってくれば、また違ってくるだろう。スアレスの穴をどう埋めるかに困っているようだが、抑えは経験のある岩崎で固定すべきだろう。その前を勢いのある若手でつなげばいい。長いシーズンを見据えて、ジワジワと差が出てくるのは、やはり投手陣の層と質なのだ。阪神は、そこに戦力が揃っているので、監督さえ代えれば勝てる」 広岡氏が監督途中交代を緊急提言する理由は、阪神の戦力を評価しているからに他ならない。しかし、現状はスアレスの代役として守護神に指名されていたケラーが2試合続けて救援に失敗して2軍落ち。現在は、岩崎、湯浅の2人が新勝利方程式。ただドローに持ち込んだ8日の広島戦では、岩崎―湯浅の起用だったが、10日の広島戦では湯浅―岩崎の順で使うなど、ベンチの意図が、まだハッキリとは見えてこない。