エアコンを新調したのですが、高い買い物だったので絶対に元を取りたいです。何年使い続ければよいでしょうか?
エアコンは決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入したからにはしっかり元を取りたいと考える人も多いでしょう。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介 最新のエアコンは高価ではあるものの、省エネ性能に優れているというメリットがあります。そのため、新しいエアコンであれば日々の電気代をこれまでよりも抑えられる可能性があります。 それでは、一体何年使い続ければ元を取れるのでしょうか。詳しく解説します。
エアコンの期間電力消費量とは
エアコンの電力消費量は、一定ではありません。冷房稼働時と暖房稼働時では電力消費量が異なりますし、外気や室温と設定温度の差によっても電力消費の増減が生じます。そうしたことから、エアコンでは期間消費電力量(kWh)という値を用いて電気代を計算します。 期間電力消費量とは、年間の電力消費量の平均値のようなものです。最新のエアコンはこの期間電力消費量が従来のものよりも抑えられているため、省エネになるというわけです。期間電力消費量はメーカーやモデルによって異なります。
結局何年で元が取れる?
それでは、最新のエアコンの場合、一体いくらくらい電気代が安くなるのでしょうか。 家電製品の電気代の計算式は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×料金単価」です。エアコンの場合、「1時間あたりの消費電力(kW)」の代わりに「1時間あたりの期間消費電力(kWh)」を用います。 料金単価は電気会社との契約プランによってさまざまです。今回は、2023年11月現在で全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電力料金の目安単価である31円とします。 2020年に一般社団法人家電製品協会が行った調査によると、一般的な2009年型のエアコンの期間消費電力量が年間978kWhであるのに対し、一般的な2019年型のエアコンの期間消費電力量は年間811kWhです。 これはいくらの節約になっているかというと、「(978kWh-811kWh)×31円」で5177円です。よって、エアコンの価格が7万円だった場合、およそ14年で元が取れる計算になります。