河村勇輝の2Way契約の行方はどうなる…“最後の1枠”を争うグリズリーズのライバルを比較
■“最後の1枠”は河村勇輝が有力
NBAはプレシーズンも佳境となり、10月23日(現地時間22日)に待望の2024-25シーズン開幕を迎える。 渡邊雄太が帰還した今、注目の的はロサンゼルス・レイカーズのキーマンとされる八村塁、そして今シーズンより世界最高峰に挑むメンフィス・グリズリーズの河村勇輝である。 メンフィスの街は河村に夢中だ。地元メディアは何かトピックスを見つけては172センチのポイントガードにスポットライトを当て、グリズリーズの広報アカウントがデイビッド・ジョンソンと契約を結んだ際にはエグジビット10契約への言及がなかったため、コメント欄には河村との契約を熱望する声が相次いだ。 球団にも決断の日が迫っている。NBAチームは10月20日(現地時間19日)まで、非保証契約の選手をキャップヒット(サラリーキャップに計上されるサラリー額)を消化せずに解雇することができる。現在、グリズリーズはスコッティ・ピッペンJr.を本契約に昇格させたことにより、2023年にGリーグで最優秀守備選手賞とブロック賞のダブル受賞を果たしたビッグマンのジェイ・ハフ、そしてコネチカット大学のNCAA制覇に貢献したルーキーのキャム・スペンサーが2Way契約下にある。チームは3選手と2Way契約を結ぶ権利を所有しており、河村はこの残された最後の1席を獲得するべく、猛アピールを続けているのだ。 『The Commercial Appeal』によれば、グリズリーズのコーチ陣は2Way契約の空席を内部昇格で埋めると予想。そして、河村を含むエグジビット10契約の4選手にその可能性があると分析している。 河村勇輝は、非保証契約のプレーヤーで最長のプレータイムを与えられており、『The Commercial Appeal』はこの日本人ガードが「最も生産的だったと断言できる」と、活躍ぶりを絶賛。事実、接戦を見事ものにしたシカゴ・ブルズ戦とインディアナ・ペイサーズ戦では両試合でチームトップのアシスト数をマークし、ブルズ戦ではチーム2位のプラスマイナス「+17」を記録。身長を補う質の高いディフェンスも一定の評価を得ており、活躍ぶりとロスターのガード層の厚みを考慮すると、河村が最後のスポットを獲得する可能性が高いとしている。