【闘病】「生理不順」と思っていたら「子宮体がん」だった 三度の大手術も経験
がんや抗がん剤治療、6年間で3回の開腹手術を経験
編集部: はなうたねこさんの受けた治療についても聞かせてください。 はなうたねこさん: 子宮体がんがかなり進行していたことと、たまたま手術室も空いていたことで、診断から2週間ほど過ぎた8月初めに子宮・卵巣全摘術とリンパ節44個を切除する開腹手術を受けました。手術後には抗がん剤治療も行ったことで、脱毛や味覚障害、しびれといった副作用も経験しました。また、同年11月には原因不明のイレウス(腸閉塞)になり、救急車で運ばれて緊急手術、小腸の一部を切除する手術も経験しています。 編集部: 抗がん剤治療はどのくらいの期間行ったのですか? はなうたねこさん: 当初は6回実施する予定だったのが、緊急手術のこともあり、大事をとって3回で終了になりました。期間にすると2カ月程度です。 編集部: 抗がん剤治療後はどのような治療方針だったのでしょうか? はなうたねこさん: 経過観察では、血液検査、内診、エコー検査、CTなどを行うのみでしたが、特に転移もなく過ごすことができました。2015年にはがんの手術から5年が経過し、転移もないということで治療終了になりました。 編集部: 病気の診断後、治療期間も含めて生活にどのような変化がありましたか? はなうたねこさん: 術後の話になりますが、開腹による大手術だったため、退院後もしばらくお腹に力が入らず、腹帯なしでは歩くのもおぼつかないほどでした。特に食事の支度、洗濯、買い物などの家事が「しんどい」と感じました。また、子宮は産婦人科、化学療法は腫瘍内科、腸は消化器内科と、病気自体は一つなのにいろいろな科を周るのは大変でした。 編集部: 治療中の心の支えになったものはありますか? はなうたねこさん: 家族や友人、職場の人たち、入院中に仲良くなった看護師さんが応援してくれたことです。メールや電話で話を聞いてくれたり、帽子や健康食品をプレゼントしてくれたり、お見舞金をいただいたりしたこともあります。職場の人には毎日会うのでがんのことも伝えていて、いろいろな話を聞いてもらいました。ほかにも家族や友人に会うなど、楽しい予定を日々の目標にして過ごしていました。 編集部: 治療が終了になってからは、体調に問題はなかったのですか? はなうたねこさん: 治療終了の翌年の2016年5月に、またしてもイレウス(腸閉塞)になり、救急車で病院に搬送されました。前回と同じく小腸の一部を切除しなければなりませんでした。6年間で3回も開腹手術をしたことになり、「なぜ続けてこんな目に遭うのだろう」と一時期は落ち込みました。子宮体がん治療のために卵巣を切除した影響で、現在は骨粗しょう症の治療を受けています。