【闘病】「生理不順」と思っていたら「子宮体がん」だった 三度の大手術も経験
話を聞いた、はなうたねこさん(仮称)は不正出血だと思っていた症状が実は「子宮体がん」によるものだったと判明しました。子宮体がんの症状は注意しなければ見逃しやすく、発見したときにはかなり進行していることがあります。14年経った現在も元気に過ごしているはなうたねこさんの体験から、子宮体がん発見の難しさと検診の大切さを学びましょう。 【イラスト解説】「子宮ポリープ」ができる原因とは? ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年3月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「ただの生理不順」ではなかった
編集部: はじめに子宮体がんについて簡単に教えていただけますか? はなうたねこさん: 子宮体がんは女性の骨盤内にある子宮にできるがんのことです。子宮体がんは子宮上部の袋状になっている「子宮体部」に生じるがんになります。子宮体がんは進行に伴って子宮頸部や卵巣、リンパ節、膀胱、直腸などに転移することもあります。子宮体がんは出産経験がない人や肥満の人に多いといわれているそうです。 編集部: はなうたねこさんが子宮体がんと診断されるまでの経緯も教えていただけますか? はなうたねこさん: 2008年頃から、毎日少量の不正出血が1~2年ほど続いたことがきっかけでした。最初は「ただの生理不順」だと思い、病院には行きませんでした。しかし、2010年5月頃にレバーの塊のような大量出血があり、近くの産婦人科を受診しました。同年7月に大きな病院を紹介され、精密検査をした結果、子宮体がんと診断されました。診断を受けた時点で発生から長い時間経過していたのではないかとのことで、かなりの驚きでした。 編集部: 医師からの説明はどのような内容だったのですか? はなうたねこさん: 開腹手術でがんに侵されている子宮を全摘出し、転移の可能性がある卵巣と周囲のリンパ節も切除するとのことでした。また、摘出した臓器も検査し、進行具合によって抗がん剤治療をするかどうかも決めると説明されました。 編集部: 告知を受けたときの心境も教えていただけますか? はなうたねこさん: 説明を受けたときは頭が真っ白になりました。今まで病気をしたことがなかったので、信じられず、ぼんやりした状態で入院手続きをしました。家に帰ってからもこれから先の治療のこと、お金のことを考えると不安でいっぱいでした。