「密かに使い続けていいた」「本当に助かる」プロ愛用のマストアイテムが復刻。生産工場の都合で廃盤となっていた…
鯵天Rの主な4つの特徴
<写真キャプション> ① キャスト時にワイヤーがL字になりハリスが絡まりにくい キャスト時に天秤状のかたちになるため、リーダーとハリスが離れることでハリスの絡みが少なくなります。リトリーブ時には直線状になり、引き抵抗が小さくシンカーは半遊動式なので感度は損なわれません。 <写真キャプション> ② シンカーの向きを変えるとレンジを変えられる 付属のスナップを外せばシンカーが抜けるため、180度向きを変えるとレンジが変わります。シンカーは銀色部分がステンレス、白い部分が浮力のあるEVAのため、ステンレス部をルアー側にすると浮き上がりが早くなりシャロー攻略や同じレンジをスローに攻められ、反対にすると浮き上がりにくくなるため速巻きでのレンジキープやディープ攻略が可能です。 ③ ラインを切らずにシンカーの交換が可能 スナップを外せばシンカーが抜ける構造のため、シンカーの向きだけでなくウエイトの交換もラインを切ることなく簡単にできます。 ④ 多彩なアレンジが可能 付属のシンカーだけでなく、色々なものをワイヤーに通すことでラインを切らず簡単に様々なリグに変身させることができます。これは後でアレンジ術を詳しく紹介しましょう。 以上のような特徴がある「鯵天R」ですが、実は私がプロデュースしたアイテムでした。当時、新しいキャロシンカーを作る上でまず欲しいと思った機能が「沖の表層」を攻められるものでした。というのも、私のホームである外房は遠浅の地形が多く、海藻帯も多いため2m以内のレンジをキープしなければいけない場合も多々あります。 「それならフロートでいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、フロートだと少し水深のあるところではレンジを下げるのがじれったく、引き抵抗も大きいためリトリーブでテンポよく撃っていく釣りには微妙でした。 そこでシンカー部に浮力のあるEVAを使い、ある程度の長さにすることで潮を受けて浮き上がりやすくしました。しかし、そうなると外房のようなシャローではいいものの、西日本に多い水深の深い場所や潮の速いポイントでは使いにくいだろうと考え、シンカーを入れ替えられるようにして深場も攻められるようにしました。さらに、当時使っていた投げ釣り用の天秤に目を付け、キャスト時に絡まりにくいように天秤タイプにして、アジングで使いやすいように調整して完成したのが初代の鯵天です。 こんな感じで鯵天には様々な特徴があるため、地元の房総はもちろん、日本各地でデイ、ナイト問わず使ってきましたが、様々な状況で使える理由は多彩にアレンジできる点にあります。