老舗の洋傘製造卸メーカー 電動傘でギフト需要見込む マクアケで挑戦
1951年に創業し、洋傘全般の製造販売などを手掛ける三国(大阪市西区)は、3月20日午後10時まで、応援購入サービス「マクアケ」で電動傘「CAN(キャン)」のプロジェクトを実施している。猛暑日やゲリラ豪雨の多発などで傘の利用シーンが増えていることから、オールシーズン用の気軽に使える傘を目指した。6色展開で男女問わないファッション性も備え、ギフト需要も見込む。 【関連写真】6色展開で男女問わないファッション性も備え、ギフト需要も見込む キャンは電動の折り畳み傘で、持ち手についたボタンを押すだけで傘が開閉する。片手で操作できるため、人混みの中や荷物が多くて片手が塞がっているときでもスムーズに使える。 ボタンを押すタイミングによって、開閉途中でも好きな位置で止められる。充電はUSBタイプCに対応。1回約1.5時間の充電で200回ほど開閉できる。 晴雨兼用で、遮光率とUVカット率はともに100%。防水性能はIPX5のテストを、安全性は欧州連合(EU)が定める基準をクリアし、「CEマーク(CEマーキング)」を取得している。 重量は470グラムで、折り畳み時の本体の高さは約33.5センチメートル、傘を差したときの高さは56.5センチメートル、幅は98センチメートル。 一般販売価格は税込み1万7600円。マクアケでは2024年12月26日正午からプロジェクトを開始し、同1万1440円から購入可能なプランを用意している。傘としては高価格帯だが、電動による操作の楽しさと珍しさが魅力で、性別や年齢に関係なく受け入れられるものを目指した。 中嶋伸一朗社長は「5年後には(電動傘は)一般的になっているだろう」と電動傘の普及に期待を込める。将来的には、薄型の太陽光発電シートを傘の表側に貼ったり、内側に小さな音響機器を付けたりすることで、傘の楽しみ方が広がるとみている。
電波新聞社 報道本部