Lenovo「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」レビュー、Core Ultra 7 258V搭載で出先での作業にも最適なノートPC
明るさ調整可能なキーバックライトを搭載したキーボードはJIS配列ですが、バックスペースやエンター、右シフト、スペースキー周りを見れば分かる通り、US配列と共通のボディに無理やりキーを押し込んだようなレイアウトになっています。実際にタイピングをしていると、バックスペースとエンターキーの小ささにややストレスを感じることがありました。タッチパッドは大きくて使いやすいです。
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のインターフェースは、Thunderbolt 4×2、USB-A(USB 3.2 Gen 1)、HDMI、3.5mmマイク/ヘッドフォンコンボジャックと薄型ボディにしては充実しています。Thunderbolt 4が左右にあるのとフルサイズのHDMIを搭載しているのは嬉しいですね。 電源ボタンは本体右側面のThunderbolt 4ポートの横にあります。本体を持ったときに誤って押してしまうことが何度かあったので、正直なところ個人的には電源ボタンの位置はイマイチだなと感じました。
WebカメラはフルHD 1080p。本体側面に電子プライバシーシャッタースイッチがあり、スライドさせることでWebカメラを電子的にオフにすることが可能です。また、IRカメラを搭載しているので顔認証にも対応しています。顔認証でWindowsのログインなどができるのはかなり便利です。
付属品はACアダプターと電源ケーブル。2つ合わせて300g弱あるのであまり軽くはないです。ACアダプターの出力は65Wなので、小型の充電器を持ち歩くほうがいいですね。
■ベンチマークで性能をチェック ベンチマークソフトを使ってYoga Slim 7i Aura Edition Gen 9の性能をチェックしていきます。 今回レノボから貸与を受けたサンプルの構成は以下のとおりです。 OS:Windows 11 Home CPU:Intel Core Ultra 7 258V (8コア/8スレッド、Pコア 最大4.80GHz/LP Eコア最大 3.70GHz) メモリ:32GB LPDDR5X-8533MHz(内蔵) ストレージ:1TB M.2 2242 SSD PCIe-NVME Gen4 TLC グラフィックス:Intel Arc 140V(内蔵) Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、最新のIntel Core Ultra シリーズ2プロセッサ「Intel Core Ultra 7 258V」を搭載しています。Core Ultra 7 258Vは、高性能なPコア4基と省電力性に優れたLP Eコア4基を搭載した合計8コア8スレッドのCPUで、シングルスレッド性能の向上や省電力性の強化が図られています。 このプロセッサの大きな特徴として、パッケージ内に32GBのLPDDR5X-8533メモリを統合している点が挙げられます。この設計によって高速なメモリ帯域幅を実現し、システム全体のパフォーマンスを向上させています。ただし、統合型メモリのため、自身でメモリ容量を増設することはできない仕様なのは注意が必要です。 グラフィック処理には内蔵GPU「Arc Graphics 140V」を搭載し、映像やグラフィック処理性能を強化しています。さらに、AI処理や推論タスクに対応するための第4世代NPUも内蔵したことで、最新のAI技術を活用する環境にも適しています。