生成AIを使用した「製品のテスト」に特化、米新興Maxim AIの挑戦
カリフォルニア州を拠点とするスタートアップMaxim AI(マキシムAI)の創設者たちは、新たなテクノロジーには新たなテストのためのアプローチが必要だと述べている。2023年に設立された同社は、生成AIを活用するアプリケーション開発者向けのテストプラットフォームを開発した。 マキシムAIは米国時間6月18日、新しく300万ドル(約4億8000万円)を調達したと発表した。「開発者が製品をテストし、より迅速にリリースできるようにしたい。ChatGPTがリリースされて以降の世界では、テストに関するニーズや課題が大きく異なるのです」と、元グーグル社員のヴァイバヴィ・ガングワーは述べている。彼女は、API開発プラットフォームのPostman(ポストマン)で働いていたアクシャイ・デオとともに同社を立ち上げた。 従来のソフトウェア製品の開発者は、「確立されたテストプロセスに依存している」と、ガングワーは述べている。この分野の開発者は、アプリケーションの動作を明確に把握しており、特定のタスクをエラーや故障なく実行できるかどうかをテストする。 対照的に、生成AI製品は、多くの要因に応じて予測不可能な出力を生成する。開発者が制御や課題の特定に苦労するため、そのような製品のテストは手間のかかるプロセスであり、継続的な人間の介入を必要とすることが多い。 多くの生成AI製品では、誤認や不正確さ、倫理に関する懸念などから、リスクが高くなる可能性がある。厳格なテストに必要なリソースを投入しない企業は、ユーザー体験を損なう可能性があり、重大な評判リスクにも直面する。 マキシムAIのプラットフォームは、生成AIの開発者向けに標準化されたテストプロセスを提供するインフラを目指している。このプラットフォームは開発プロセスに組み込まれ、開発者がエンジニアリングの初期段階から、リリース後の微調整までのテストに使用できる。また、特定の段階で重要な人間による評価も可能にする。