マルコ博士、レッドブルの来季シートは「ペレスが第一候補」…角田裕毅については「彼も交渉に参加」契約延長OPがあると明かす|F1
レッドブルのアドバイザーであり、同グループのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコ氏が、来シーズンのレッドブルシートについて言及した。 【動画】モナコGP決勝終盤、タイヤ温存に徹していた角田裕毅に対してエンジニアはプッシュ解禁の指示。角田は「それが聞きたかった」 マルコ博士は母国オーストリア『クライネ・ツァイトゥング』に対し「交渉はまだ続いているが、チェコ(セルジオ・ペレス)が依然として我々の第一候補だ」と発言。マックス・フェルスタッペンの相棒は、引き続きメキシコ人ドライバーが既定路線だと明かしている。 「我々としてはサマーブレイク前に、この件については明確にしておきたい。もちろん結論を急ぐつもりはないし、自分たちにプレッシャーをかけるつもりもない」 ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が代役になる可能性があるか問われると、マルコ氏はペレスと契約更新しなかった場合の有力候補であるとも明言している。 「もちろん、彼(角田)も交渉に参加している。彼の契約を複数年にするという選択肢も盛り込んでいるからね」 ここまで角田はF1デビューとなった2021年から単年契約を重ね、今季は4シーズン目を迎えた。角田のレース内容&成績が良かった場合、契約を複数年に延長できるオプションをレッドブルは保持しているようだ。それが行使されるかどうかはペレスの状況とともに、引き続きトラック上で結果を示すことが大前提となる。
F1は2026年より新レギュレーションとなるため、2025年の各ドライバーは新規定に向けた開発面でも大きな役割を担うことになる。それを見据えてフェラーリはルイス・ハミルトンを、キックザウバー(アウディ)はニコ・ヒュルケンベルグを、そしてウィリアムズは現有戦力のアレクサンダー・アルボンを、それぞれ2025年から複数年契約で確保する状況となった。 ただ、レッドブルグループは2026年よりフォードと手を組むことが確定しており、パワーユニットが変わっても引き続きトップチームの一角という立場を保持できるかは不明瞭。 角田にとっては、来季のシート確保に向けてどう立ち回るのがベストなのか模索しつつ、現状はVCARBで結果を示していくしかなさそうだ。 水面下では来季に向けた交渉が進んでおり、マルコ博士が言及したとおりサマーブレイク前には何らかの動きがあるかもしれない。