ポルシェ製6ストロークエンジン登場!2ストロークと4ストロークに次ぐ6ストロークエンジンでポルシェが特許を取得!
同社は数日前、この設計原理の特許を米国で申請した。すでにプロトタイプは存在するのだろうか?燃焼技術におけるセンセーショナルな革新的飛躍の時が迫っているのだろうか?ポルシェは沈黙を守っている。だが、これだけは言える。特許は「ポルシェエンジニアリング」の従業員とクルージュ=ナポカ工科大学(ルーマニア第2の都市)のアイデアに基づいて申請されたものである。「ポルシェエンジニアリング」は研究開発を担当する子会社である。
2桁パーセントの節約の可能性
ツッフェンハウゼンを拠点とするスポーツカーメーカーはこれ以上の情報を開示することを望んでいない。秘密保持は「ビジネスモデルの根幹」である。ポルシェは個々のプロジェクトに関する情報は開示しないことを理解してほしいと述べている。専門家はアイデアをどう評価しているのか?「よくできている!」、「よくやった!」。「確かにうまくいくし、可能性もある」と、カールスルーエ工科大学(KIT)ピストン機械研究所のトーマス コッホ所長は言う。
部分負荷の範囲では、ポルシェの6ストロークエンジンは2桁のパーセンテージで効率を向上させることができると彼は考えており、おそらくフルロード時でも数パーセントポイントは向上するだろう。しかし、市場に投入する前に解決しなければならない技術的な問題が数多く残っていると、コッホ氏は考えている。シリンダーヘッドだけでも、多大な費用をかけて再設計しなければならないだろう。コッホ氏によれば、複雑なメカニズムは批判的に見るべきであり、「部品数が増えれば増えるほど、リスクも増大する」という。 したがって、市場が成熟するにはあと数年はかかるだろう。「このエンジンが次世代の911やパナメーラに搭載されることはまずないでしょう」。しかし、ポルシェの6ストロークエンジンのような特許申請は、メーカーが内燃機関に将来性を見出していることを示している。コッホ氏は「これは朗報です」と笑顔で語った。
Ronald Wildberg