【闘病】「なんで私が…」子宮頸部上皮内がん シングルマザーになってすぐの発覚
バセドウ病と子宮腺筋症も経験し、体の違和感を放置しないことを大切にしている
編集部: 押川さんが普段の生活で気を付けていることは何でしょうか? 押川さん: 私は子宮頸部上皮内癌以外にも、バセドウ病と子宮腺筋症も経験しており、自分の中で体の違和感を放置しないように気を付けています。風邪などでも同様で、早期に対応して最小限の負担に抑えるよう心掛けています。 編集部: 治療中に心の支えになったものは何ですか? 押川さん: やはり娘の存在で、彼女の成長を感じることが支えになっていました。そして、娘を出産した翌月には父が膀胱がんで大きな手術をしたこともあり、父の頑張る姿を見ていたことも「もっと頑張らなければ」と思うきっかけになりました。 父は2013年4月に他界したのですが、私の闘病生活にとって支えになったことは間違いありません。 編集部: もし昔の自分に声をかけるなら、何と声をかけたいですか? 押川さん: 今だからこそ言えますが、妊娠中の医師の言葉を忘れずに再検査を受けたことは正解だったと言いたいです。不安になるのも当然だけど、「大丈夫、あなたは元気に娘の成長を見ていられるから」と言って安心させたいです。 編集部: 現在の体調や受診状況も教えていただけますか? 押川さん: 今は子宮腺筋症を発症しているため、3~6か月に1回の頻度で婦人科に通っています。内服薬を使用していますが、定期的な受診のおかげもあって生活に支障なく経過しています。 編集部: 子宮頸がんについて意識していない方向けに、伝えたいことをお願いできますか? 押川さん: 子宮頸がん検査は20歳を過ぎると、各市区町村の健診・検診で受けられることがほとんどです。ぜひ、女性のみなさんは健診を受けてほしいと思います。子宮頸部上皮内癌は前がん病変とも呼ばれ、完治の可能性が高い病気ですが早期発見が重要です。 婦人科受診はどうしてもためらいがちですが、少しでも早く対応できるように、子宮頸がん検査はもちろん受けられる定期検査はしっかりと受けることが大切だと思います。