「賢い子は学習机を使わない!?」一級建築士が実感した、頭のいい子に育つ家の特徴
こんにちは。一級建築士として住宅に関するお仕事をしながら、7歳娘と4歳息子を子育て中のともです。 賢い子に育てたいなら…一級建築士が提言する「子ども部屋」でやってはいけないこと 突然ですが、皆さんは子どもの頃に学習机に向かうことが嫌だと思った経験はありますか? 先日、夫婦の何気ない会話から子どものころの嫌だったことについて話していたのですが、夫にとって嫌だったことの一つが「学習机に向かうこと」だったんです。私はというと夫のように学習机に向かうこと自体は嫌だった記憶がなく、むしろ学習机を与えてもらった時はとても嬉しかった記憶が残っています。この違いはなぜなのか?考えてみました。子どもの学習環境に悩んでいる方の参考になると思ったのでご紹介します!又、注文住宅でも大人気の○○の罠についても解説します。
どこで学習することがベスト?
結論から言うと、学習するための場所に正解はありません。なぜなら、家庭の状況や子どもの年齢、性格など様々な要因によって「学習机に向かう」ベストな場所が変わってくるからです。子ども部屋の学習机、ダイニングテーブル、リビングの一角、などがまず思いつきますが、子ども自身が集中できるのであれば「ここで勉強しなさい!」というのは、もしかしたら「勉強=学習机」は親の一方的な固定観念かもしれません。
親が与えた学習環境は子どもに合っている?
子供の性格によっても集中できる学習スペースがあります。 知人から、自分は自室で学習机に向かうのが集中できたけど、弟さんは大学時代までリビングで勉強していた、という話を聞きました。このように同じ家庭で育っても、全く違う環境での勉強が向いていることもあるんです。そもそも夫のように「学習机」そのものに抵抗がある場合も…。 ですから、まずは場所を固定せずに色々なところで学習してみる、というのはいかがでしょうか。
フリーアドレス制で柔軟に!
ではどうしたらいいの?と思った方におすすめしたいのが、現代の働き方におけるフリーアドレス制の学習環境への応用です。 フリーアドレスというのは、社員が固定された席を持たず、仕事の内容や状況に応じて、そのとき最適な席を選んで働くスタイルです。つまり、子どもがその時の状況に応じて学習場所を選べるようにする、ということです。子供の気分だけではなく、学習内容によっても場所を変えるのが効果的かもしれません。 たとえば、計算や漢字の練習はサイズの合った椅子と机で集中して、工作は広く使えるダイニングテーブルや座卓で自由に、リラックスできるソファーで読書をするなど、場所を柔軟に変えることで学習に対するストレスが軽減され、より創造的で集中力のある学習が期待できます。自分で場所を選ぶ自由を与えることは、自己管理能力を育む一助にもなります。 実際、私自身は学習机を愛用していたと前述しましたが、音読の宿題だけはキッチンの踏み台に座って料理中の母に聞かせていた記憶があります。