【パリオリンピック バドミントン】「心の中に後悔はまったくない。センターコートでやり切る試合をできて、本当に満足」(大堀彩)
現地時間8月3日に行なわれているパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)8日目。前半のセッションでは、女子シングルス準々決勝が行われている。大堀彩はリオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)に敗れ、ベスト8で終わった。試合後のコメントを紹介する。 大堀彩 準々決勝結果:キャロリーナ・マリーン(スペイン)に0-2で敗退 ――初めてのオリンピックを戦い終えて センターコートでやり切る試合をできて、個人としては本当に満足です。オリンピックのマリーン選手は実力以上のものを発揮してくるだろうと、しっかり準備はしていたんですけど、やっぱり本当に今日は強かったです。 ――自分らしいプレーを出していきたいという話だったが 自分らしいプレーというのは、いいところだけじゃなく、悪いところも含めてだと思うんですけど、相手がこちらのいいところを出させないようにやってきているのをすごく感じました。自分もチャンスをうかがいながらプレーしましたが、攻め、守り、すべての部分で今日は相手の方が上だった印象はあります。 ――ベスト8という結果については ここまでくると、目の前の1試合に集中と言ってはいても、やはりメダルがほしかった気持ちは強かったですし、私にもそのチャンスはあると信じてやってきたので、正直、悔しい気持ちは大きいです。でも、これが今の自分の現実で、今できることはすべて出すことができたのかなと思います。 ――マリーン選手は31歳でこの舞台に立っている。大堀選手は、4年後は? 今終わったばかりなので、正直、4年後はまったく想像ができないです。バドミントンは技術や体力も必要ですが、一番はメンタル。体の衰えも感じつつありますけど、気持ちがついていかなくなったら、そこまでかなと思う。少し時間をかけて考えたいと思っています。 ――涙があふれてくる感情は、どのようなものか 試合や結果に対して、こうすればよかったという後悔は心の中にまったくないんですけど、試合が終わって、客席を見渡したときに、両親の顔が見えたり、会社の方や日本のサポーターの方の顔が見えて、感謝の気持ち以外は見つかりませんでした。私がここに来られたのは、私の頑張り以上に、周りのサポートがあったからだと思って、感謝の思いでいっぱいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images