老舗蕎麦『神田まつや』に教わる、乾麵が格段においしくなる茹で方【年越しは「新蕎麦の乾麵」で】
冷たい蕎麦(もりそば)をつくる
材料(2人分) 乾麵 200g 水(茹で用) 4L 市販のめんつゆ(2倍希釈) 50ml [薬味] 山葵 適量 長ねぎ(小口切り) 適量 用意するもの ・バット ・鍋(直径20㎝以上で深さが あるもの) ・ザル(水きり用) ・ボウル ・菜箸 ・水(浸漬用 適宜(乾麵が充分に浸かる程度) ・オリーブ油 大さじ1 ・氷 適量 つくり方 1.バットに乾麵を入れ、しっかりと浸かるほど水を注ぐ。 2.鍋に水を入れ強火にかけ沸騰したら、オリーブ油を加える。 3.1をパラパラと鍋に入れ菜箸でかき回しながら、表示の時間から浸漬時間をさし引いた分数、茹でる。 4.茹で時間になったら、1~2本口に含み固さを確認。好みの固さであれば、水きり用のザルに上げ、そうでなければさらに茹でる。 5.茹で上がったらザルに手早く上げ、流水でぬめりを取るように洗う。 6.ザルのまま氷水を張ったボウルに入れ、麵を揉むようにしながら締める。 7.よく水気を切り、竹製のザルなど器に盛り付け、薬味を添える。
温かい蕎麦(たまごとじそば)をつくる
乾麵で温かい「たまごとじそば」をつくってもらった。 「温かい蕎麦はひと手間かかります。茹でる鍋に加え、麵を温める鍋と蕎麦つゆをつくる鍋の3つが必要です。温め用の鍋には、あらかじめ湯を沸かして準備をしておきます」(小高さん、以下同) 茹で上がった麵を洗い冷水で締めるところまでは同じだが、器と麵の温めと、たまごとじのつゆづくりを同時にこなす必要がある。 「乾麵をおいしくいただくためにはつゆが決め手。市販のめんつゆも、表示通りに割ると薄すぎたり濃すぎたりすることがあるので、何度かチャレンジして好みの味を見つけてください。先代が蕎麦つゆについて“飲んじゃ辛いが、食っちゃうまい”とよくいってました。蕎麦に合わせたときにちょうどいい味になるように、少し濃いめのつゆに仕上げるのがコツです」 たまごは溶きすぎず、煮えたつゆにさっと回し入れ、すぐに火を止める。この間ほんの数秒。温めた麵を入れた器に移せば、滑らかなたまごとじそばの出来上がりだ。 材料(2人分) 乾麵 200g 水(茹で用) 4L 市販のめんつゆ(2倍希きしやく釈) 20ml たまご 2個 蒲鉾 2切れ ほうれん草(茹でたもの) 70g [薬味] 七味唐辛子 お好みで 用意するもの ・冷たい蕎麦(上の「もりそば」)と同様のもの ほかに ・鍋 3つ(器と蕎麦の温め用、かけ汁用) ・片口 ひとつ(溶きたまご用) つくり方 1.上の「もりそば」を参考に、麵を茹で氷水で冷やす。 2.蕎麦を温める ・ふたつの鍋で湯を沸かす。 ・いっぽうの鍋に丼を浸し温める。 ・もういっぽうの鍋に、ザルに入れた1(蕎麦)をくぐらせ温め、丼に盛る。 3.かけ汁をつくる ・市販のめんつゆ(つゆ1:水2~3で割ったもの)を鍋に入れ、沸騰させる。 ・片口にたまごを割り入れ、溶きほぐし、鍋に回し入れ、数秒で火から下ろす。 4.盛り付ける ・2の蕎麦に、3を手早く注ぎ入れ、蒲鉾とほうれん草をのせる。 ◆丼と蕎麦を温める 器は鍋の湯にくぐらせて温める。薬缶で沸かした湯で温めてもよい。 ザルをすこし振りながら数秒間麵を温める。湯切りは1回で済ますと麵が冷めない。 ◆かけ汁をつくる たまごを溶く際は片口を使うとよい。注ぎ口があるため回し入れやすい。 麵の上にたまごが均等にのるようにだしをかけ、蒲鉾やほうれん草などの種を盛る。