「貯まらない家」のリビングに共通する収納。思いあたったら今すぐ見直して
「貯まる家」「貯まらない家」には共通点がありました。片付けの仕事でおうちを訪問することが多い下村志保美さんは、「貯まらない家には共通する収納があります」と言います。詳しく教えていただきました。
リビングでデッドスペースになりがちな、ある場所とは?
私はインスタグラムで自宅のリビングの写真を公開しています。「スッキリした部屋ですね」とお褒めいただくことも多くてありがたい限りですが、じつはそんなに広い空間ではありません。リビングにはイス2脚、大きめの照明、サイドテーブル、観葉植物、そして猫を飼っているので、キャットタワーになる壁に取りつけたステップ、猫用ベッド、そしてテレビ、テレビを置くテレビボードと、必要な家具をすべて置いています。床にはものを置いていないので、わが家のリビングではロボット式掃除機が、今朝も快適に走り回っていました。 そんなごく普通の家具を置いているわが家のリビングですが、ひとつ、収納テクニックに特徴があります。一般的にテレビボードの下に収納しがちなものを、あえて置いていないこと。収納しがちなものとは、DVDやCDの類です。
テレビボードの下は、片づけのゴールデンゾーン
ほんの10年ほど前までは、CDやDVDをテレビボードの下に収納するのは“当たり前”の光景でした。音源を買うといえばCDでしたし、映像作品も手軽にDVDで売られるようになり、ドラマや映画のDVDを買いやすくなりました。 最近では、推し活をしている方は、アーティストのDVDボックスなどを何種類もお持ちかもしれませんね。また子どもの成長をビデオカメラで撮影し、DVDに保存しているご家庭もあるかもしれません。 大切で、よく見返すものであれば、もちろんテレビボード下に収納し続けてもいいと思います。ただし最近はネット配信が充実したり、PCで映像を再生できるようになって、録画したものを“DVDに焼く”手間がかからなくなったりしています。つまり「10年前と同じ感覚で、テレビボードの下をDVDやCDで占領する必要はない」状態になっているのです。 テレビボードは、リビングの中でもものが置きやすい貴重なゴールデンゾーン。ここに、「今使っていないもの」を置きっぱなしにしているのは、とてももったいないです。家族みんなが使う文房具や日用品など、より出番が多く、あったら便利なものの収納に使えないか、ぜひ見直してみてください。