空き缶と培養土でローズマリーを育てる
畑も庭もベランダも、プランターもなくてOK。それでも、野菜は育てられます。キッチンの片隅で、空き容器を活用して手軽にちょこっと、野菜を育ててみませんか。園芸家の深町貴子さんが『やさいの時間』で連載中の「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」。今回は、トマトの水煮などが入っていた空き缶で、ローズマリーを育てます。植えつけの2週間後から長くちょこちょこ収穫できますよ。8・9月号から、一部抜粋してお届けします。 みんなのローズマリー栽培の写真
4号缶と3号ポットの苗を選ぶ
トマトの水煮などが入っている4号サイズの缶に、3号のポット苗がぴったり。栽培前に、サイズを確認しましょう。今回の栽培には、まっすぐ上に枝が伸びる立ち性の品種が向いています。
継ぎ目から水がもれない缶を選ぶ
栽培中に缶からじわじわ水もれすると、缶がさびて置き場に輪じみがついてしまいます。一度、缶に水を入れて、水がもれないかを確認しておくと安心です。 水煮や長期保存用のパンなどが入っていた、密閉性の高い缶がおすすめ。缶の継ぎ目から水がもれず、清潔に育てられます。4号(直径約7.5cm×深さ約11cm)の缶がベスト。
今回使ったのは、トマトの水煮が入っていた空き缶(400g入り)。缶の底から1cmほど上のところに、缶切りなどで排水用の穴を1か所あけます。植えつけ方や育て方は、8・9月号で詳しく紹介しています。
長く栽培していると、肥料切れしたり、根詰まりしたりして葉が細ってきます。葉が細くなってきたら、新しい培養土で植え替える。根を軽くほぐして一回り大きい容器に 植えるか、根も枝葉も1/3ほど切って、土だけ入れ替えた同じ容器に植え直しましょう。 教えてくれた人/深町貴子(ふかまち・たかこ) 園芸家。神奈川県生まれ。「植物の育て方を知るより、育ち方を知ろう」が信条。柔軟な発想で手軽で自分らしい野菜作りができるヒントを提案する。『深町貴子のプランター菜園BOOK』(NHK出版)など著書多数。 ●『やさいの時間』2024年8・9月号「キッチンの片隅でお手軽野菜を育てる」より