立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文1)野党連携という方向性の選択に後悔はない
党運営の力不足とは何を念頭に置いているのか
朝日新聞:あとごめんなさい、もう1点、先ほどの両院議員総会で、選挙の結果について私の選挙戦術ということに加えて、そこに至る党運営の力不足ということも挙げられましたけれども、これはどういったことを念頭に置かれているのかお聞かせください。 枝野:本当に、自分なりにはベストを尽くせたとは思っておりますが、例えば地方組織の充実であるとか、それから自治体議員の仲間をもっと増やすということ、特に合流からは1年しかありませんでしたが、しかしこの4年間をトータルで考えれば、そういったところにもっと私が力があって、例えば自治体議員の数が今よりも300人、400人多ければ、それは競ったところの結論がだいぶ違ってた可能性はあるんじゃないかというふうに思っております。そうした、例えば一例ですが、党運営全体についての力不足というのは、そうした種類のことを申し上げています。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:毎日さん、どうぞ。
別の表現にする余地はなかったか
毎日新聞:毎日新聞の田所です。今の質問とかぶるんですけれども、一本化自体についての意義を今、お答えいただきましたけれども、限定的な閣外からの協力について、先ほどの日経さんの質問の答えでは、やり方自体は良かったっていう趣旨かなと思うんですけれども、やり方といいますか、共産党との合意自体は評価しているっていうことだと思うんですけれども、その言葉自体を別の表現にする余地はなかったかというお考えを、ちょっとお尋ねしたいと思います。 枝野:それは他党との関係に絡むことですので、外に申し上げる話ではないと思っています。正確に伝われば、きちっとご理解いただける言葉にはできたと思っていますが、正確に伝わりにくかったという客観的な事実は認識しています。 毎日新聞:それとすいません、一本化に関連して、4年前の旧立憲民主党をつくる以前から、2015年の安保法制のときから、政党の外の、例えばSEALDsですとか、あるいは今の市民連合とかから野党の選挙協力を求められてきましたけれども、今回の一本化で、これまでの市民のといいますか、要望にはある程度応えられたと、そういうふうに評価していますでしょうか。 枝野:いわゆる市民連合に代表される皆さんの声というのは、この間の野党間の連携の1つの後押しだったとは思っていますが、私は、この間、繰り返し申し上げてきたとおり、日本の選挙制度が衆議院の首班指名に優越権を持つ衆議院の選挙制度が、小選挙区が軸の選挙制度である以上は、2つの政治勢力で競い合うということを想定している選挙制度であると。従って、その政権を取ろうとする勢力がしっかりと連携をするということが、選挙制度から必然的に求められているというのは、私の、この問題に対する基本的な認識です。 【書き起こし】立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ 全文2に続く