立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文1)野党連携という方向性の選択に後悔はない
戸別所得補償制度の復活は支持を得られたか
日本農業新聞:日本農業新聞の【キデラ 00:33:11】と申します。農業関係で2点お願いします。枝野代表は戸別所得補償制度の復活などを選挙でも掲げられていましたが、生産現場では一定の支持を得られたとお考えでしょうか。 枝野:それこそ、もちろん政治的に答えるならば、いや、当然そうですって答えるべきなのかもしれませんが、それこそ科学的に僕は分析すべきだと思っていて、やっぱり有権者がどういう視点で投票されたのか。つまりこれを争点として思って、例えば立憲民主党に入れていただいた方がどれぐらいいらっしゃるのかとかは、やはりこれはきちんと科学的に分析しなきゃいけないと思っていますので、これは私としても、暫定、残務処理執行部にもできるだけそういったこと、科学的な分析を客観的にできることはやった上で、新執行部に引き継いでほしいとお願いをしてありますし、また、実際に今のことについての結果が出せるような調査になるかどうかは分かりませんけれども、少なくともそういったデータをそろえた上でないと、印象だけで語ってはいけないことだと思っています。 日本農業新聞:それとあと、次、新代表が選出されるんですが、新代表に求める農政、農政で望むことについて教えてもらえますでしょうか。 枝野:わが党の戸別所得補償制度をはじめとした農業政策というのは、いろんなそれぞれの、今、わが党に所属している議員の長年の積み重ねの中で、大きな異論なく集約されて、今回の選挙で掲げていると私は認識していますので、しっかりとその線をさらに発展をさせていっていただくことが、選挙に向けてということよりも日本の農業、いや、というか日本の未来に向けて重要なことだと私は確信しています。 日本農業新聞:ありがとうございます。
野党連携をどう評価しているのか
朝日新聞:朝日新聞、吉川です。先ほどから出ている話とかぶるんですけれども、共産党などとの野党の連携について、限定的な閣外からの協力ということを打ち出したことや、あとは候補者を一本化して戦ったこと、こういった戦略を全体として、今どういうふうに評価されているかっていうのをお聞かせください。 枝野:最終的には科学的な分析を基にして新執行部でしていただきたいと思っておりますが、ここまで出ている具体的なデータからすれば、やはり実際に小選挙区の当選者の数などが増えているようですし、大変な接戦に持ち込み、なおかつ、その接戦も自民党が最後、相当、頑張って票を掘り起こした中で接戦になってるということは、少なくとも今回の選挙での小選挙区での戦いには一定の、というかかなり大きな意義があったというふうに思っておりますし、あえて申し上げれば、この大きな方向性について、今回の選挙で違う選択肢はなかった。違う選択肢を取りようがなかったと思っておりますので、私自身はこの、なんて言うんでしょう、戦略というか方向性を選択したことについて後悔はありません。 朝日新聞:今後、次の代表にも同じような方向性を求めていくか、お聞かせください。 枝野:ここはもうすでに戦略論の問題なんで、戦術論としては、それは先ほど申しましたとおり、実態以上に近い関係と受け止められてしまったのは間違いないと思っています。それはいろんな事情がありますが、最終的にはわれわれの発信の問題であると思っておりますので、それは実態どおりに有権者に受け止めていただけるように、どう伝えられるように、他党や市民団体などとの関係もありますので、そことの調整をきちっとして、誤解なく伝えられるような努力は必要だと。それが十分でなかったというのは私の力不足だと思っています。