立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文1)野党連携という方向性の選択に後悔はない
限定的な閣外からの協力の合意は必要不可欠だったか
日本経済新聞:日経新聞の依田です。今の、先ほどありました、共産党との限定的な閣外からの協力という言葉なんですけれども、これは9月の初めに政策協定を市民連合さんを介して結んだあとに、9月の末にこれは直接、共産党と合意したわけなんですけれども、その限定的な閣外からの協力という言葉はかなり与党のほうからは言葉尻を捉えて批判の材料になったかと思うんですけれども、今振り返って、この限定的な閣外からの協力という、合意というのは今振り返っても必要不可欠なものであったというふうにお考えでしょうか。野党の連携において。 枝野:申し上げているとおり、閣外協力とはまったく違うということを言葉の上でも明確にしたんですが、残念ながらそれを十分に伝えきれなかったということを残念に思っています。
党のイメージは立ち上げ時と今とで合致しているか
ニコニコ:ニコニコ、七尾です。よろしくお願いします。いつかお聞きしたいと思っていたんですけれども、2020年9月の野党合流を経て今に至る立憲民主党は、2017年に枝野さんが自ら立憲民主党を立ち上げたときに、当時、枝野さんが描いた党のイメージと今の党のイメージは合致しているんでしょうか。 枝野:結党のときには、まさかその選挙で最大野党になるとは夢にも思っておりませんでした。従って第2・第3野党という立場、というか結党のときには自分も含めて生き残れるかどうかというような感じでしたので、そういった意味では違います。 ただ、当然、政党として選挙を戦った以上は、できるだけ多くの議席を取ることを目的に戦い、実際に最大野党の議席を与えていただいた以上は、その結党のときの思いと最大野党としての公器、公の器としての役割を両立しなきゃならないという新たな責任が加わったと。もうこの2つの責任を結党のときのご支持いただいた皆さんへの約束と、所信と、それから最大野党としての公器としての責任を両立させるための4年間、努力をしてまいりました。 それをどう受け止められるか。特に最大野党になる前の段階から当時の立憲民主党ご支持をいただいた方にご評価いただくしかないと。私としては両立はさせる責任がある。それができるために最大限やってきたというのが思いです。 ニコニコ:ありがとうございます。もう1問だけお願いします。SNSについてお聞きします。3.11のときは「#枝野寝ろ」で、当時、官房長官務められた枝野さんへの応援が非常に大きかった。2017年の今の「希望の党」の排除の反発から、SNS上で「#枝野立て」、この支持でメッセージ広がりました。今回は辞任表明で、これ、さまざまな意見ありました。しかし、Twitter上では「#枝野辞めるな」、これが国内のトレンドで1位になっております。こうしたSNS、ネットの声についてお願いします。 枝野:ネットの声も真摯に声を上げていただく方とそうでない方もいらっしゃいますので、しっかりと見極めなきゃいけないと思っています。そういった意味では今回、辞めるなというハッシュタグの下でのご意見も、本心から思っていただいてやってらっしゃる方とそうでない方といることを承知しておりますので。ただ、こういう選挙の結果を受けて、辞めるに当たって、そういう声を上げていただける方が有権者の中に一定いるということは、これは正直言って、政治家冥利に尽きると、本当に感激をしてありがたく思っています。 ニコニコ:ありがとうございました。 司会:じゃあ、ほかおられますか。じゃあ、その隣。で、田所さん。で、後ろの。