立憲・枝野代表が会見 代表辞任へ(全文1)野党連携という方向性の選択に後悔はない
野党共闘という言葉はどう扱われるべきか
宮崎:フリーランス、宮崎信行です。4年1カ月間、お疲れさまでした。野党共闘という言葉についてお伺いをしたいんですけれども、マスコミでも大学教授とかでもみんな野党共闘という言い方をしております。ただ、2015年の平和安全法制ができて、その後、市民連合といったものもできて、共産党からの呼び掛けもあって、2016年の参院選は、これは32ある1人区、全て野党で一本化しましたけれども、その当時から、そのころ、野党の枝野幹事長や岡田代表は、野党共闘という言い方はしないようにしようと。そして政権を共にしないということはここ5~6年のうち5年ぐらいはその体制がメインストリームだったんですけれども、枝野代表はこの4年間、野党共闘という言い方はおそらく一度もされていないかと思います。執行部でそういう言葉を使わないようにしていたのに、マスコミで使われている。 それからなんといっても志位委員長が使っていますので、なかなか今までこの4年間、志位さんに対してそういう、野党共闘という言葉はやめてもらえませんか、野党一本化とか、統一候補とか言ってもらえませんかっていうことはなかなか言えなかったんじゃないかとは思うんですけれども、この野党共闘という言葉に関しての、今のマスコミの使い方に関しての思いと、今後この言葉はどういうふうに扱われるべきかとお考えでしょうか。いかがでしょう。 枝野:ご承知のとおり、私は一貫して野党連携という言葉を使ってまいりました。この言葉の使い方だけにとどまらず、他の野党との関係についてはかなり緻密に言葉を使い、進めてきたにもかかわらず、それが有権者の皆さんにきちっと伝わらなかったという客観的な事実はあると思っております。それは私自身の力不足だというふうに思っておりまして、きちっと実態どおり報道していただき、実態どおり有権者に伝わるような努力がさらに必要だと思っています。
使わないでと言う機会はなかったか
宮崎:ほとんどおっしゃっていただきましたが、じゃあ野党共闘という言葉は志位委員長らに対して使わないでということはなかなか言う機会はなかったでしょうか。 枝野:他党、政党が違う他の政党について、私が今ここで具体的に何を言ったのか、何を言わなかったのか含めて、結論としてあくまでも私たちは候補者の一本化と、それから限定的な閣外からの協力ということが結論であるということであって、そこには野党共闘という言葉も野党連携ということもありません。 宮崎:じゃあ同じこと、もう1回聞かせてください。やっぱり数は力じゃないけれども、ある程度最大野党のほうが議席が多いわけですから、そっちのほうの言葉に報道なんかは合わせたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、その辺は何度かサジェスチョンされていたと思いますけれども、あらためていかがでしょう。 枝野:報道がどうお伝えになるかということについて私の立場から申し上げるべきではない。報道が正確に伝えていただけるように努力するのが私たちの立場だと思っています。 宮崎:お疲れさまでした。ありがとうございます。 司会:じゃあ手前の。