無印良品「地域土着化」で変容した売れ筋の中身 2021年に第2創業、客層が広がり最高益を更新
十数年続けて縁起物の数も14種類(2012年)から今期は38種類(2025年)に増え、累計としては300種類以上を扱った。地域にも変化が起きた。歴代の担当者は、各地の作家や工房にも足を運んで対話するという。 「福缶をきっかけにネットワークが広がり、他の作家さんや工房、地域との交流ができたという声もいただいています。全国の無印良品で不定期に開催している『つながる市』に作家さんが参加されるのもそのひとつです」(同)
同社が掲げた「地域への土着化」の象徴にもなった。
高井 尚之 :経済ジャーナリスト、経営コンサルタント