熱中症には「もずく」で対策?紫外線、便秘、夏風邪にも。研究でわかった健康効果とは〈熱中症・紫外線対策編〉
海藻類は豊富な栄養素を含むことで知られます。中でも注目なのが「もずく」。最近の研究により、さまざまな健康効果が期待できることがわかってきました。 【写真】もずくの健康効果をまとめると? * * * * * * * ◆豊富なミネラルで熱中症対策と美肌作り! 猛暑により、熱中症で救急搬送される人が増えています。 熱中症リスクを下げるために大切なのは、水分とミネラルを摂取すること。もずくにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれているため、水分補給にプラスしてもずくを摂取することにより、手軽に熱中症対策をすることができます。 また、もずくに含まれるミネラルには美肌をサポートする効果も! 特に夏は、1年で最も紫外線量が多い季節です。紫外線は肌にダメージを与え、老化やシワ増加、肌荒れといったトラブルの原因になりますので、ミネラル積極的に摂取し、肌のうるおいを保つことが重要となります。
さらに、もずくは「フコイダン」という食物繊維も含んでいて、摂取することで腸内環境を健全にし、肌のバリア機能を高める効果が期待できます。 そう語るのは、「アメリカ免疫学会」でフコイダンの免疫に関する論文を発表している九州大学大学院の宮義之准教授。 フコイダンは海藻類特有の成分で、ワカメや昆布などにも含まれていますが、もずくの含有量はそれらの5~10倍ほど! そのため、フコイダンを効率的に摂取するならもずくがおすすめです。 さっぱりしたものが食べたくなるこの季節、熱中症・肌荒れ対策の意味でも、日々の食事にもずくを取り入れてみてはいかがでしょうか。
宮﨑義之,「婦人公論.jp」編集部