【専門家・体験談】集中しすぎて時間を忘れる“過集中”とは? 心身の健康を保つために必要な習慣
過集中とは、集中しすぎて、周りが見えなくなってしまう状態のことです。 声をかけられても気づかない、時間の感覚がなくなってしまうなど、今していることに没入する経験は、誰にでもあるかもしれません。 集中することはよいことでもありますが、一方で日常生活での困りごとの原因になってしまう場合も。 その困りごとを軽減し、強みとして生かすためのサポート方法・体験談をご紹介します。
よくある過集中になりやすいシーン
お子さまによくある集中しすぎるシーンとして、以下のようなものが挙げられます。 ・ゲームや動画 ・絵を描く ・本を読む ・ブロック遊び ・工作 特にお子さまの興味関心がある遊びなどで、過集中の状態になりやすくなります。 また、宿題やワークに取り組んでいるときなどにも、過集中の状態になることがあります。 ・一つの教科に集中しすぎて疲れてしまい、他の教科ができなくなる ・調べものに熱中してしまい、課題に戻れない こうした過集中の状態に入ると、目の前のこと以外への感覚をオフにしてしまい、声をかけられても気づかない、時間を忘れてしまうなどといったことが起こります。 ごはんの声かけをしても気づかなかったり、寝る時間が遅くなったりしてしまうなどの状況につながりやすいのです。
過集中による強みと困りごととは?
発達障害のあるお子さまには、その特性から過集中になりやすい傾向があります。 【・ADHD(注意欠如・多動症)】 ADHDのお子さまは注意力のコントロールがしにくい特性があります。 注意力が散漫で集中が続かないかと思うと、活動に没頭して声かけに気づかないなどの状況につながることがあります。 集中しすぎると次の行動への切り替えがなかなかできないこともあります。 【・ASD(自閉症スペクトラム)】 ものごとへ強いこだわりを持ちやすい特性のため、興味を持ったこと、こだわっていることに関して非常に高い集中力を発揮し、とことん没頭することがあります。 そんなときは周りの状況が目に入りにくくなります。