【専門家・体験談】集中しすぎて時間を忘れる“過集中”とは? 心身の健康を保つために必要な習慣
過集中による強みと困りごととは?
集中力はひとつのことを成し遂げるためには、とても大切ですよね。 高い集中力は、この先プラスに働く可能性も大きいスキルです。 <過集中がもたらす強みの例> ・生産性が上がる ・工作や絵画など創作活動に集中できる ・短期間に多くのことをこなせる ・長期的にひとつのテーマを突き詰めることができ、研究や学習を極めるのに有利 一方で、他のことに注意が向かなかったり行動できなかったりすることが、困りごとにつながる場合もあります。 <過集中で生じる困りごとの例> ・生活リズムが崩れる。寝る、食べる、お風呂に入るといった基本的な習慣を後回しにしてしまう ・声をかけられても気づかないことで、結果的に無視をしたように見え、友達との関係が気まずくなる ・約束の時間を過ぎてもやめられず、他の活動ができなかったり、後の予定を忘れたりしてしまう ・集中を遮られたことにイライラしやすい。やめさせようとすると癇癪を起こす ・やるべき作業や課題にすぐ取りかかれないため後回しになったり、予定がずれたりする ・集中したあとに疲れが出てしまい、ぐったりしたり、他の活動ができなくなったりしてしまう
過集中を強みにするためにできる対策は?
高い集中力を強みとして生かしていくためには、集中の「時間」をある程度コントロールできるようになることが大切です。 お子さまの特性に合わせ、時間になったら行動や気持ちを切り替えるコツを身につけていきましょう。 【計画を立てて行動する】 宿題や家庭学習の時間、休憩の時間、遊びの時間などを決めて計画を立てましょう。 次にやるべきことが決まっていれば、切り替えて行動できる場合があります。 小2保護者 ぐりぐら 集中し出すといつまでも続けてしまうので、何を始める前にもタイムテーブルを本人に見せています。 取り組める時間があらかじめわかっていると、やめられるようです。 静岡県 中2保護者 ポコ マグネットシートをカットし、「宿題」「チャレンジ」などやることを書いてホワイトボードに貼り、一日のスケジュールを立てて行動するようにしています。 「今この時間は〇〇をする」というのが一目でわかるので、その通りに行動できるようになりました。