【セントウルS予想】今年は中京1200mが舞台 スプリンターズSの直行切符をつかむのは
スプリンターズSへ向かう上で重要なステップレースであると同時にサマースプリントシリーズの最終戦。昨年は阪神競馬場内回り芝1200mコースで行われたが、今年は2020~22年同様に中京競馬場芝1200mコースで行われる。中京競馬場芝1200m戦はスタートしてすぐ100mほどの上り坂のあとは4角までは下り坂で、最後の直線は約400m。直線の入り口には高低差2.0mの急坂が設けられており、タフなコースだ。 【写真】ヨシノイースターのこれまでの軌跡 ◎ヨシノイースターは北九州記念2着馬。初勝利まで9戦を要した遅咲きで、途中1年にも及ぶ休養を余儀なくされたこともあったが、今年に入ってから課題だったゲートを克服し北九州短距離Sに勝ったあとオーシャンS4着、春雷S3着と確実に着順を上げ、前走は勝ち馬から4kg重い斤量を背負い、マイペースで逃げたピューロマジックに半馬身差まで詰め寄った。先週の重馬場からどの程度馬場が回復しているかは未知数だが、極端に速い時計の決着にならなければチャンスは広がる。 〇ママコチャはスプリンターズS優勝馬。その後、ひと息入れた阪神Cは0.2秒差5着で、高松宮記念は重馬場に泣かされた。ソダシの全妹という血統でもあり、デビューしたばかりの頃はマイル前後を使われていたが、距離短縮が功を奏して芝1200m戦は[1-1-0-1]。どうも寒い時期はよくないようで、最終的な目標であるスプリンターズSに向かう上で、このレースをステップレースに選んだ以上、下手な競馬はできないはずだ。 ▲モズメイメイはアイビスSD優勝馬で北九州記念3着馬。3歳春にチューリップ賞、葵Sを逃げ切ったときにはハナを奪ってこその馬だったが、この夏は脚質転換に挑み、好結果を残している。まだ全幅の信頼を置くまではいかないが、ハイペースが予想される組み合わせで、これまでの経験が生かされれば4つ目の重賞タイトルも見えてくる。 △サウザンサニーは函館スプリントS4着。追い込み一手の馬だが、開幕週で先行馬が残る展開の中で追い込んだ脚には見どころがあった。これまで芝コースに限れば[3-3-2-1]で、その中にはファルコンS3着もある。 ヴィクトリアマイル優勝△テンハッピーローズは新馬戦以来の距離がどうかだが、馬場と展開は味方してくれそう。9歳となっても追い込み鋭い△トゥラヴェスーラともども見限れない存在だ。