転職するなら知っておきたい「フレックスタイム制」…いまさら聞けないメリデメ総ざらい
フレックスタイム制で働くメリット
近年は、フレックスタイム制で働くことを希望する人が増えています。その背景には仕事とプライベートを両立しやすい、通勤ラッシュを回避できるなど、固定労働時間制よりも自由度が高い働き方であることが関係しています。 ▽ワーク・ライフ・バランスを実現させやすい フレックスタイム制は、従業員自身が出退勤の時間を決められるため、労働時間を柔軟に調整できます。たとえば繁忙期に労働時間を増やし、それ以外の時期は労働時間を減らすことも可能です。 公共機関や病院、金融機関などは通常、平日の昼間にしか開いていないため、固定労働時間制では利用しにくい場合があります。フレックスタイム制なら、役所や病院に行ったあとに出勤することも可能になり、自分のスケジュールに合わせた働き方がしやすくなります。 また、育児中の従業員も、子どもの送り迎えに合わせて遅く出勤したり早く退社したりすることが可能です。労働時間を調整することで、プライベートの時間を確保しやすくなり、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすくなるでしょう。 ▽仕事を効率的に進められる フレックスタイム制は、従業員自身のスケジュールに合わせて計画的に業務を進めることが可能です。時間に縛られないため、業務効率が高まり、生産性が向上しやすくなるでしょう。 固定労働時間制では、閑散期でも定時前の退社が難しいことがありますが、フレックスタイム制では閑散期には労働時間を減らし、繁忙期には増やすといったことも可能です。これにより、業務量に応じて労働時間を最適化し、無駄な時間を削減できます。 プライベートの時間も生まれ、メリハリのある働き方を実現しやすくなるでしょう。 ▽通勤ラッシュを避けられる フレックスタイム制は出退勤の時間を自由に決められるため、電車やバスが混雑する時間帯を避けることが可能です。 日本は固定労働時間制の企業が多いため、出社する時間が重なり、電車やバスなどで窮屈な思いをしなければなりません。特に人口の多い都心部では、毎朝の通勤ラッシュにストレスを感じている人も多いのが現状です。 フレックスタイム制により、出退勤する時間帯をずらせばストレスの軽減につながります。混雑しない時間帯に電車やバスを利用すれば、座席に座れる確率が高くなり、車内での時間も有効活用できるでしょう。