【フグ釣ろうぜ!】大原太東沖のショウサイフグが絶好調!『敷嶋丸』
突然活性アップ!トラフグ浮上!
アタリが少ない時間がしばらく続いたが、午前7時近くになると空が明るくなった。濁りが若干入った水色でもこのタイミングで海底に光が届いたのか、アタリも出始めるようになった。すると見事なショウサイフグが上がるようになった。あちらこちらでアワセが決まり、みなさん楽しそう。 さらに「良い引きだ」と、左舷大ドモのベテランさんがビッグファイトを楽しんでいる。なんと、上がって来たのはトラフグ!「良かった」と、非常に嬉しそうだ。さらに隣にいた女性アングラーの竿も大きく弧を描いた。上手くやり取りして上がった、こちらの魚も良型トラフグ。「初めて釣れました!」満面の笑み。 引き続き、ショウサイフグのアタリも活発になり船上大忙し。時折、賑わせたのが「カスザメ」だ。ネットインさせてカットウ仕掛けを外すが、トゲがあるので怪我に注意。プライヤー等で慎重に外したい。その後、良型のマアジや、これまた良型のサバも飛び出し、美味しい大原沖の魚が大集合である。
後半は大型ショウサイフグのお時間
調子を上げ続ける船内。その後トラフグが数本追加され大盛り上がり。とは言え「ショウサイフグ」がお題目なので「船長、記事のタイトル付けに迷ってしまいます(笑)」と伝えると「もちろん、ショウサイフグです(笑)」と船長。すると、その直後から見事な大型ショウサイフグが上がり始める。明らかにアベレージが変わり、引き味も最高だ。そこから場所替え後もトラフグと良型ショウサイフグのヒットが続いた。型が良いのでバケツはかなりのボリューム。そして、午前11時納竿となった。 この日は大潮。早朝から風、ウネリ共に少し強い状況であったが、釣り開始から沖上がりの時間まで下げ潮一本。活性は上り調子で、連続ヒットも見られた。『敷嶋丸』の親方も乗船してくれていたので、釣り方のコツもレクチャーしてもらった。 親方「エビ餌推奨だけど、本当はアオヤギの方が餌持ちがいい。バラしても次がある。でも今は手に入りにくいし高い。エビ餌は餌持ちが悪いので、そこは注意した方がいいね」 現在、アオヤギは値段が高騰していて、さらに流通量も少なく釣り餌のコストに見合わない状況だ。エビ餌の場合は手返しを意識する必要がある。それでも親方、オリジナルの竿を使いペース良くヒットさせる姿はカッコよかった。近くになる機会があれば、ぜひレクチャーを受けることをお勧めする。 この日、トップはショウサイフグ38尾。下船後は下処理もしてくれるので、帰宅後すぐに最高のフグで舌鼓を打てる。そしてなんと、取材翌日はトップ規定数80匹と言う大釣りも記録されている。今こそ、大原沖のショウサイフグ釣りにチャレンジする時だ!
山口 充: プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆や撮影をこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く