売上3倍成長のD2C企業、その秘訣は「割引販売なし」「直販のみ」「共感を得るブランドストーリー」
「Manmade」が販売するボクサーブリーフは1種類のみ。色は黒と青の2種類です。販売するアイテムは1種類、カラーリングは2種類のみなのです。
┌────────── SKUの多様な展開にコストを割く必要はありません。キャンペーンなどで割引をする必要もないので、クーポンもありません。(チアヴィレラ氏) └────────── その代わり、ブリーフは1組22ドルで販売。「同じ生地で作られた他社のボクサーブリーフよりも、1枚あたりで少なくとも10ドルは安いと言えます」(チアヴィレラ氏)。つまり、他社よりも大幅に低い価格を設定しているのです。標準価格を下げる努力を続けており、大量注文に対してはさらなる割引価格を設定しています。 ┌────────── 機能性を保ちながら可能な限り標準価格を下げました。お客さまが値下げを希望する場合は、7枚購入してもらいます。7枚買うと、1枚につき2ドル安くなります。必要なときにいつでも在庫があるので、在庫切れのトラブルはありません。(チアヴィレラ氏) └──────────
ボクサーブリーフの開発以降、「Manmade」は靴下、Tシャツ、帽子の販売も始めました。将来的には、パンツや水着も販売する予定だとチアヴィレラ氏は説明しています。
低価格販売を実現するための取り組み
■ 国産にこだわらず海外の製造パートナーを活用 「Manmade」は最初の商品であるボクサーブリーフを開発するのに1年もの歳月を費やし、2021年8月に正式ローンチしました。会社を設立した際、チアヴィレラ氏と他の共同創業者達は、商品の調達方法、マーケティング方法、そして安定的に成長するための十分な売り上げを上げる方法を模索しました。 ┌────────── 「Manmade」をカナダで生産する場合、たとえサプライヤーからもっとも安い価格で供給を受けたとしても、ボクサーブリーフ1枚あたり数十ドルは高い値付けをしなければいけないでしょう。 それではまったく別のビジネスになってしまう。ボクサーブリーフを1枚60ドルで売る市場には、参入したくありません。そこで、カナダでの生産ではなく、スリランカとベトナムで製造パートナーを探すという策を選びました。(チアヴィレラ氏) └────────── さらに、「Manmade」はカンボジアと台湾のサプライヤーとも提携しています。