売上3倍成長のD2C企業、その秘訣は「割引販売なし」「直販のみ」「共感を得るブランドストーリー」
ECサイトのUIは海外向けにも対応
Manmadeは早くから、独自のECサイトと顧客管理(CRM)ツールを構築、独自で構築したテキストメッセージプラットフォームから注文できる環境も備えています。 現在は、EコマースプラットフォームプロバイダーのShopifyに移行。カナダのページを英語またはフランス語で、米国のページを英語またはスペイン語で表示するオプションを備えました。 なお、北米ではオンライン通販事業者トップ1000社のうち117社が、「Shopify」をEコマースプラットフォームとして利用しています。
卸売よりも直接販売を重視
Manmadeではほかの事業者から、卸売りの打診を何度も受けてきました。しかし、さまざまな理由からその打診を断り、消費者に直接販売しています。「直接販売にこだわる理由の1つは、顧客体験をコントロールできるからです」(チアヴィレラ氏) ┌────────── 卸売りをすると、会社の利益やマージンの50%を第三者と共有することになるのも理由です。卸売先となる小売店には通常、各ブランドがあり、それぞれの店舗があり、来店者がいます。なぜ自分のパーソナライズブランドを扱うお店を開かないのか疑問です。(チアヴィレラ氏) └────────── そのため、チアヴィレラ氏によると、Manmadeは小売店に商品を卸すのではなく、2025年までに自社の店舗をオープンすることを検討しています。 ┌────────── Manmadeは消費者に直接販売することで、売り上げは前年比300%の成長を遂げています。Manmadeは2024年8月、約4万枚の商品を販売。11~12月には、その2.5倍から3倍の売り上げを見込んでおり、今後3年間で300%の成長を目標としています。(チアヴィレラ氏) └────────── Manmadeは「まずはカナダ市場における存在感、売上シェアを固める」ことに取り組んでいますが、同時に世界売上の30%を占める米国での販売にも力を入れています。