赤旗2回、大荒れの予選でマローニが初ポールポジション獲得。宮田莉朋17番手/FIA F2第11戦モンツァ
8月30日、2024年FIA F2第11戦モンツァの公式予選が行われ、ゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)が最速タイムを記録し、9月1日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。 【写真】2024年FIA F2第11戦モンツァ 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム) 宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は17番手で予選を終えている。 30分間の予選は日本時間23時2分(現地時間16時2分)より、気温33.8度、路面温度50.5度という快晴のもとでスタートを迎えた。 セッション序盤はフリー走行でマシントラブルに見舞われタイム計測ができなかったロマン・スタネ(トライデント)のみが走行。そのほかのドライバーはセッション開始から5分が経過したところからコース入り。 そんななか、セッション開始から10分というところでアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が1分32秒941をマークし暫定首位に浮上する。 しかしその直後、ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)がターン8でコースオフを喫し、大量の砂利をコース上にばら撒いてしまう。これにより、残り時間19分1秒というところで予選は赤旗となった。 なお、宮田はこの赤旗直前に1分33秒621をマークし暫定4番手につけていたが、ターン2でトラックリミットを超えたためこのタイムは抹消となった。 直後にはF1のフリー走行2回目(FP2)が控えていることもあり、FIA F2の予選は残り時間16分に変更され再開を迎えた。残り時間もわずかということもあり、各車我先にとアタック入りするが、波乱は続いた。 ランキング2位につけるガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)がターン6でスピンを喫し、グラベルの上にマシンを止めて2度目の赤旗導入となった。 なお、宮田はアントネッリが記録した暫定最速タイムを上回るペースでセクター2を通過していたが、この赤旗でアタックを止めることに。 残り7分でセッションは再開された。ほぼ1チャンスしか残されていないなか、この時点でロダン勢を含む10台がまだタイム計測をできずにいたこともあり、各車我先にとコース入り。慌ただしいウォームアップ周回を経てアタックに臨んだ。 そんななか、マローニが1分32秒160を叩き出しここでトップに浮上。その後もマローニのタイムを上回るドライバーは現れず、参戦2年目のマローニがFIA F2キャリア初となるフィーチャーレースのポールポジションを獲得した。 0.089秒差の2番手にポイントリーダーのアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)、3番手ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)、4番手にデニス・ハウガー(MPモータースポーツ)、5番手にマルタンス、6番手にアントネッリが続いた。 宮田の自己ベストは1分32秒896となり、マローニから0.736秒差の17番手に終わった。また、今大会でFIA F2デビューを果たしたオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)は12番手、ニールス・クーレン(AIXレーシング)は21番手となった。 31日に行われるスプリントレース(決勝レース1)のスターティンググリッドは予選トップ10がリバースグリッドで決定されるため、10番手タイムを記録したエンツォ・フィッティパルディ(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がポールシッターとなった。 2024年FIA F2第11戦モンツァのスプリントレースは、31日の日本時間21時15分(現地時間14時15分)より、21周もしくは45分+1周で行われる。 ■2024年FIA F2第11戦モンツァ 予選正式結果 Pos./No./Driver/Team/Time/Laps 1/5/Z.マローニ/ロダン・モータースポーツ/1'32.160/7 2/20/I.ハジャル/カンポス・レーシング/1'32.249/9 3/17/P.アーロン/ハイテック・パルスエイト/1'32.322/9 4/11/D.ハウガー/MPモータースポーツ/1'32.341/9 5/1/V.マルタンス/ARTグランプリ/1'32.348/7 6/4/A.アントネッリ/プレマ・レーシング/1'32.374/8 7/21/J.マルティ/カンポス・レーシング/1'32.508/8 8/3/O.ベアマン/プレマ・レーシング/1'32.519/7 9/16/A.コルデール/ハイテック・パルスエイト/1'32.612/7 10/14/E.フィッティパルディ/ファン・アメルスフォールト・レーシング/1'32.620/9 11/24/J.デュルクセン/AIXレーシング/1'32.628/8 12/12/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/1'32.672/8 13/2/Z.オサリバン/ARTグランプリ/1'32.725/8 14/7/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/1'32.780/7 15/9/K.マイニ/インビクタ・レーシング/1'32.824/7 16/15/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/1'32.886/7 17/6/宮田莉朋/ロダン・モータースポーツ/1'32.896/8 18/8/J.コレア/ダムス・ルーカスオイル/1'32.956/7 19/22/R.フェルシュフォー/トライデント/1'32.976/7 20/23/R.スタネ/トライデント/1'33.191/13 21/25/N.クーレン/AIXレーシング/1'34.241/10 -/10/G.ボルトレート/インビクタ・レーシング/1'51.807/3 ・107パーセントタイム:1分38秒611 [オートスポーツweb 2024年08月30日]