対ロシア対応を「甘い」と批判されていたFIFAが一転、UEFAと共同でロシアの代表、クラブチームすべての出場停止を決定
またクラブチームでは、ヨーロッパリーグの16強進出を果たしていたスパルタク・モスクワが、10日に第1戦が予定されていたRBライプツィヒとの試合への出場ができなくなりライプツィヒの準々決勝進出が決定した。 UEFAはすでに5月28日にロシアのサンクトペテルブルクで予定されていたUEFAチャンピオンズリーグの決勝をパリ郊外のサンドニに変更することを決定しており、ロシアのエネルギー大手ガスプロムとのスポンサー契約も打ち切っている。 過去にFIFAとUEFAは、1992年5月にも国内紛争を起こしたユーゴスラビアの代表チームをすべての国際試合から締め出す裁定を下したことがある。当時、ユーゴスラビアは、欧州選手権への出場が決定しており、すでに開催国のスウェーデンに移動していたが、強制的に締め出され急きょ代替で出場したデンマークが初優勝を遂げている。 急転、FIFA、UEFAが下したロシアへの強行措置について、BBCスポーツ部のダン・ローン編集長が、「これは国際サッカーのコミュニテイーで最も強い決定となった。ロシアは国際スポーツ界の“のけ者”として急速に立場を失うことになる。他のスポーツもサッカーの動きに迅速に続くことに疑いはない」との見解を伝えるなど、ロシアは、ウクライナへの軍事侵攻により、スポーツ界での立場をすべて失うという制裁を受けることになる。