9.27「RIZIN.24」で那須川天心vs皇治が決定…天才と元K-1ファイターの戦いは名勝負となるのか?
総合格闘技イベントの「RIZIN」は26日、都内で会見を開き、9月27日にさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.24」で無敗の“天才キックボクサー“でRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22、Cygames/TARGET)と、K-1から電撃移籍してきた皇治(31、TEAM ONE)の注目対決をRIZINキックボクシングルールで行うことを発表した。皇治が「負け戦をしにいくわけではない。すべてをかけて奪いにいく」と挑発すると、天心も「バチバチいってやる。スペシャルな技を用意している」とKO宣言。天心の圧倒的有利が予想されているが、榊原信行CEOは「皇治は名勝負製造機。天心のワンサイドにはならない」と激闘を予想した。なお試合はフジテレビ系列でゴールデンタイムに生中継される。
天心「勝負論があるので受けた」
“格闘技の殿堂”さいたまスーパーアリーナにふさわしい待望の好カードが決まった。 RIZINは、K-1から電撃移籍してきた“ビッグマウス”の皇治を前哨戦なしに、いきなり参戦初戦で天心にぶつけたのだ。 榊原CEOは、「RIZIN初参戦の未知なる強豪として、1試合を挟むのではなく、今(皇治が)どこまでを天心に見せられるか、をここで切るべきだと考えた。(現在は)日本人対決しか組めない。ゴールデンの枠で世間と勝負すると言っておきながら、お茶の間に届けられる世間と勝負するカードは(他に)ない。そういう主催者の意向も理解してもらった」と、実現に至った過程を説明した。 新型コロナウイルスの影響で、外国人を招聘することができず、日本人同士のマッチメイクで興行を行わねばならない苦しい現状の中で、地上波のゴールデンタイムに値する注目カードを提供するには、両者の対決気運をRIZINの中でステップを踏んで作っている余裕はなかったのである。 皇治も天心も、いきなりの対決に異存はなかった。 「大晦日でも、いつでも良かった。ぶっちゃけ、天ちゃんとやって盛り上がるカードは、オレ以外にない。いろんなものを失ってここに来た。あとは奪うだけ。必死こいて、すべてをかけて戦う」 ラフなシャツ姿で会見に現れた皇治がそう言えば、上着を羽織って出てきた天心もこう返した。 「皇治選手がRIZINと契約して1発目。みんながまだ幻想を抱いている、この時期が一番勝負論があると思うので受けた。しっかりと勝って格の違いを見せて、格闘技の根本、原点をはっきりとさせる試合にしようと思う」 リング上以外の公式会見では両者が初めて顔を揃えたため、皇治の挑発的なトラッシュトークが期待されていたが、意外にも“褒め殺し“から始まった。 「誰もが認める立派なファイターと思う。22歳で、これだけ格闘技を引っ張ってリスペクトしている。奪いがいがある。戦い方?いうことはないですよ」 8月9日に行われた「RIZIN.22」のリング上では「相手になるの?」とディスっていた天心も、皇治をこう評価した。 「格闘技の中で、なかなかいない存在。格闘技を盛り上げるために色々やってんだなと、どの試合を見ても感じます。熱いというか、気持ちをもっているかなと。こういったスタイル(挑戦要求)で組まれたのは初めて。なかなか、面白いんじゃないですか。初めてかかってこいよ、と言われたので。ちょっとワクワクしている部分もあります」