ヴィンテージデニムで垢抜ける方法。ザニーム長尾悦美さんとベルベルジン藤原 裕さんに聞いた今の気分
ヴィンテージデニムには男のロマンが詰まっている。ただ、それをあの頃のまんま、コテコテにはくのは今っぽくないし、垢抜けて見えないことは、皆さんも薄々勘づいているはず。 ▶︎すべての写真を見る
そこで「ザニーム」長尾悦美さんと「ベルベルジン」藤原 裕さんをお招きし、“嫌みなく上質に”見せるコツを前後編でお届け。
デニム愛に溢れるがゆえの悩みを解決すべく、一歩引いて、俯瞰して、“女性の視点”に答えを委ねてみたい。
ヒントは女性の感性にアリ。“嫌みなく上質に”見せるコツ
長尾 レディスを主戦場とする私の意見が少しでも参考になればいいのですが(笑)。 ーーステレオタイプな“デニム好きおじさん”とは異なる女性ならではの着眼点がきっとあるはず。実際、この春に長尾さんのディレクションでオープンするコンセプトショップ「ザニーム」では、ヴィンテージデニムを豊富に揃えていますね。今、ヴィンテージに注目した理由は? 長尾 デニム、特にはきこまれて色落ちしたヴィンテージデニムは私にとって、普遍的で欠かせないアイテム。でも、“レディスのヴィンテージ”に特化したショップはあまり例がありません。そこに面白さとやりがいを感じました。 とはいえ、モノの仕入れやセレクトの専門家ではないので、ここはひとつプロに任せようと、藤原さんに相談した次第です。ね? 藤原 ご存じのとおり、ヴィンテージデニムは日本発信でブームに火がつき、世界的なトレンドになっています。うちの店にも女性客が増えてきていて、いいタイミングで声をかけてもらいました(笑)。
長尾 最近、女性の間でも古着がカルチャーとして根づきはじめています。私たちの若い頃に通っていた雑多な古着店ではなく、コンセプトメイクやスタイル提案が上手なショップが増えた影響から、女性の古着に対する抵抗感がなくなってきているんだと思いますよ。 「ザニーム(THENIME)」 市場価値が高まるヴィンテージデニムを中心に、“今の気分”を反映した洗練されたスタイルを提案するレディスショップ。ブランド名は、デニム生地の発祥地とされる南仏・ニーム地方に、デニムの本場米国の雰囲気を表す「THE」を組み合わせた。この春、実店舗が満を持して開店予定。 住所:東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 2F / 3F セレクト バイ ベイクルーズ 内