57歳・天海祐希さんが大切にすること。「普段の食事」「お金の使い方」…健康は腹七分目を意識
ときには本音もぐっと我慢
3時間を要したという特殊メイクには、「なかなかキツかったですよ」と苦笑しつつ、紅子役での撮影はとても楽しかったと天海さんは振り返ります。 「ずっとご一緒したかった中田(秀夫)監督に声をかけていただいたこともうれしかったですし、上白石萌音さんをはじめ、勢いのある若い方が一生懸命演じている姿を見るのも楽しかったです。子役の方たちが監督のアドバイスを受けて奮闘している姿はとても愛おしく、つい転ばぬ先の杖でいろいろ言いたくなってしまいました。でも、紅子さんではありませんが、手を出しすぎるのもよくないので、そこはぐっと我慢(笑)。ただ、紅子さんと違って私はもっと心配性。すっかり大人になった弟のことを今でも心配してしまうので、『お姉ちゃん、僕ももういい年だよ』と笑われることもあって(笑)。映画は昭和世代には懐かしい雰囲気もありますし、ご家族で楽しめる作品になっていますので、ご覧いただいたあとに、皆さんでいろいろ話していただけたらうれしいですね」
普段の食事は和食が基本
ドラマに映画にと映像作品への出演が続いたかと思えば、年末にかけては舞台作品に取り組むなど、エネルギッシュに活躍する天海さん。健康な心身のための心がけを聞くと、 「ストレッチは毎日していますが、自分を整えるもののベースは食事です」とのこと。 「普段の食事は、ご飯、おみそ汁、お漬物に、焼き魚や納豆、季節の野菜を加えた和食が基本。手の込んだものは外でいただくので、家では簡単なものばかりです」 天海さんの“老けない体”には、その食べ方にも秘密がありそう。 「満腹になりすぎると頭が回らず、セリフも言いにくくなってしまうので、仕事に集中する間は“腹七分目”に。私はその方が動きやすいのですが、これだと少しずつやせてしまって。ですからお休みにはたくさん食べて、取り戻しています」
ものより“思い出”にお金を使う
天海さんがお金を使うのも、今は“食”であることが多いそう。 「自分のものを買うことは、本当に少なくなりました。もちろんたまには欲しくなりますが、必要なものはもうだいたい持っているので、新たに買うより、それらを使いこなすことを考えた方がいいなと思っています。それより今は、『旬の時季だからこれを食べに行こう』とか、『誕生日だから集まろう』と、だれかとの楽しい時間や食事にお金を使う方が満たされます。ものもお金もあの世には持っていけませんが、シェアした思い出は心にずっと残りますよね。それがいちばんじゃないかと思っています」
ESSEonline編集部