3つ子を含む“二姫三太郎”ママの5人育児。壁紙はめちゃくちゃ、カーテンでターザン… それでも、生きてその日が終われたら『よかった』と【多胎育児体験談】
3つ子育児、しんどいこともあるけれど、元気に過ごしているだけで感謝
3つ子育児をしているとまわりから「大変だね」と声をかけられることも多いそうですが、あやきさんは「大変だけれど、にぎやかで楽しい」と答えているそうです。 「3つ子の男の子のおかげで、本当に家の中がうるさいです。ごはん中に歌ったり踊ったりしているし、壁紙もめちゃくちゃ剥がされているし、カーテンでターザンしたり、言うことも聞かないので本当に“悪ガキ”という感じです(笑)。楽しそうにキャッキャと笑っている声すらも、イライラしてしまってしんどいときもあります。そんなときは別の部屋に離れて、1人になって落ちつく時間を作るようにしています。なんでもかんでも全部頑張ろうとしないで、生きてその日が終われたら『よかったな』と思います。あんなに小さかった3つ子がこうやって元気に過ごしているだけで感謝しています。 私は、子育ての大変さ=子どもの人数ではないと思っています。子どもが1人でも大変な人は大変だし、何人いても大変に思わない人もいます。わが家の場合は助けてくれる人もたくさんいて、大変だけれどもそれ以上にかわいさが上回っています。3つ子を育てるというだれもが味わえないような貴重な経験をさせてもらっているなと思います。 1人で抱え込んでしまうママもいると思いますが、無理をしないで、できる限りまわりを頼ってほしいと思います。使えるサポートはなんでも頼って、自分を大切にしてほしいです。自分をいちばん大事に考えてあげられるのは自分だけ。自分のことを犠牲にしすぎないで、ときには自分の時間を作って、自分へのごほうびを用意してあげてください。 私は、3つ子だとわかった瞬間から、まわりを巻き込もうと決めていました。自分1人で育てようとは思わず、みんなで育てようと思っていたからこそ気楽に構えられました。助けてほしいときはしっかりまわりにアピールして、助けてもらったらちゃんとまわりに感謝して、自分自身もまわりの人に還元していく。そんな親の姿を見て、子どもたちもまわりに優しくできる子に成長していってくれたらいいなと思っています。 今でもインスタグラムで『3つ子を妊娠しました』という投稿を見かけると他人事ではいられません。もちろん3つ子育児はきれい事ではいかないし、大変だけれども、3つ子を育てる人生なんてめったに経験できません。せっかくなら一緒に楽しめたらいいなと思っています。応援しています!」(あやきさん) お話・写真提供/上岡あやきさん(二姫三太郎ママ:tkyk716) 取材・文/清川優美、たまひよONLINE編集部 マイノリティな3つ子育児ですが、SNSで同じ3つ子を持つママたちとつながり、共感できる仲間と出会ったことで、元気づけられたと話すあやきさん。悩んでいることも楽しいことも、同じ3つ子ママたちと分かち合いながら目まぐるしい日々の子育てを楽しんでいるようでした。 「 #たまひよ家族を考える 」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることをめざしてさまざまな課題を取材し、発信していきます。 ●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。 ●記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。
たまひよ ONLINE編集部