3つ子を含む“二姫三太郎”ママの5人育児。壁紙はめちゃくちゃ、カーテンでターザン… それでも、生きてその日が終われたら『よかった』と【多胎育児体験談】
1カ月仕事を休むことも…働く多胎児ママが困るのは“病気のとき”
実際に3つ子育児を経験して、改めて「あったらいいな」と思う多胎支援について聞いてみました。 「私の住んでいる地域には多胎支援はありませんでした。ファミリーサポートの案内はありましたが、支援員さん1人に対して子ども3人を同時に預けられないため、ハードルが高く感じられました。私の場合は実家に頼ることができましたが、頼ることができない人は大変な思いをしていると思います。 また、子どもたちが体調を崩したとき、気兼ねなく仕事を休める支援があればいいなと思います。以前、子どもが5人ともアデノウィルスになり、治ったと思ったらインフルエンザにかかってしまったことがあり、1カ月近くだれかしらが体調を崩していた時期がありました。病気のたびに有給と看護休暇があっという間になくなってしまいます。理解のある職場に勤めていますが、あまり長く休んでしまうと私自身が気まずくなってしまうので、夫と交代で仕事を休ませてもらいました。病児保育もありますが、1日何人も預けると利用料で働いた分も消えてしまうので、気軽に利用できません。インフルエンザのワクチン代も5人分ともなると高額なので、毎年インフルエンザがはやる時期はヒヤヒヤしていますね。 保育園にも、多胎支援制度があればいいなと思います。わが家は全員同じ保育園に入ることができましたが、3つ子がそれぞれ別の保育園に入園しなければならないこともあるようです。また、多胎児のママが働いていなくても入れる保育園があったらいいですね。どんなママでも1人でずっと3つ子のお世話をすることは精神衛生上良くないと感じます。2026年度からは働いていなくても保育園に通える“子ども誰でも通園制度”が施行されるそうなので、これから多胎児を育てる予定のママは助かるのではないかなと思います。 あとは、多胎児の子どもの発達を相談できる場所があるといいなと思います。3つ子は早産の子がほとんどなので、まわりの3つ子ママさんの中には、子どもの発達に悩みを抱えている人が多いです。NICUに入っていた子でも病院によってはフォローアップ健診をしていない病院もあるようで、どこに相談していいかわからないと言っているママもいますね」(あやきさん)