大人アイドルpredia 新体制で目指す武道館への道
個性強いメンバーたちが揃ったグループ
個性の強いメンバーが揃うprediaにあって、バランサー的な存在感を発揮しているのが沢口けいこ。 「まとめ役がいると便利だな、っていう。みんなから一番まともだって言われるんです。みんなはOLの世界では生きて行かれないかもしれないですけど、私はたぶん大丈夫だって言われていて。もともとアイドルが好きでいろいろなグループのメンバーの立ち位置とかを研究していたんですよ。サッカーのポジションみたいにそれぞれ役割みたいなものがあるじゃないですか」 モーニング娘。が好きで2005年にオーディションを受けファイナリストに残った経歴の持ち主でもある(このときの合格者は久住小春)。いつか自分の名前でラジオの冠番組を持ちたいと目を輝かせる。
大人には大人の魅力、アラサー女性が夢を追う姿見せたい
日本の芸能界で女性アイドルグループといえば10代~20代前半が中心のイメージがある中、prediaは現在30代を中心として活動をしているわけだが、そこにはメンバーそれぞれ思うところもあれば戦略もある。 「若い子と同じところで争わない。私たちが無理に若っぽいことをしていると痛い集団になっちゃうので、大人には大人の魅力があって等身大のアラサーの女性が夢を追っている姿を見せるきっかけになれればと思っています」(沢口) 「結成当時はK-POPの『少女時代』とかが日本でも流行っていたしprediaも大人路線で行こうという方向性だったんです。ただ私たちもハタチそこそこだったので大人の世界がわからなくて迷路に入ってしまった感があって。自分たちでもがきながら『大人ってどういう風にしたらいいんだろう?』って悩んだ結果、楽しいものを作り続けることを大事にするしかないと。曲もライブも衣装も自分たちがプロデュースに参加させてもらって」(村上) 6人で新たなスタートとなる29日の渋谷でのワンマン『predia presents THE LIVE 2021 vol.2』はPrediaにとって大きな試金石となりそうだ。 「1部と2部があってセットリストも変えているので、それぞれ楽しんでいただけたらと思います」(水野) 「あのんが卒業してまた6人になって初めてのライブなので、いまの思いを29日に来てくださる皆様に伝えられたら良いなと思います」(村上)
グループとしての当面の夢は「日本武道館」と声を揃える。前向きで、ひたむきで、そのうえ可愛く美しい。そんなprediaの旅が、また始まる。 (写真と文:志和浩司)