志村けんさん一周忌にファンの声続々 前夜にはテレビ局の垣根超えた特番も
昨年3月に新型コロナウイルスによる肺炎のため死去した志村けんさん(享年70)の一周忌前日にあたる28日夜、志村さんが所属したザ・ドリフターズの特番「春だ!ドリフだ!みんなあつまれ全員集合!」(フジテレビ系)が放送され、ネットには志村さんを懐かしむ声が躍っている。
局の垣根を超えた好放送にファンの声続々
志村さんが亡くなったのは2020(令和2)年3月29日午後11時10分のことだった。翌30日に所属事務所イザワオフィスがマスコミ各社に向けたFAXで正式に発表したが、この日は志村さんが出演したNHK連続テレビ小説「エール」(志村さん登場回は4月下旬からだった)がスタートというタイミングでもあった。志村さんは検査で陽性と診断されてから都内病院で入院・闘病を続けていたが、残念ながら帰らぬ人となった。芸能界はもちろんのこと、志村さんの訃報に多くの人々が涙を流した。 28日に放送された同番組は「超貴重!『8時だョ!全員集合』東村山音頭に『ドリフ大爆笑』もしもシリーズ、変なおじさん・ひとみばあさんにバカ殿…ドリフ&志村の伝説コントを一挙大公開!」として、まさにドリフの笑いの集大成といった内容。TBS系の「8時だョ!全員集合」の映像がフジテレビで流れるのは異例という。 放送中あるいは放送後からネット上には番組を喜ぶ声をはじめ、多くの反響がみられた。そして放送から一夜明けてもなお、志村さんを悼む声、懐かしむ声が躍っている。 「志村けんさん亡くなって1年か…早いな。昨日テレビ見てまた泣きそうになった」「亡くなって1年だけど、まだどこかでロケとかしてそうな気がする」「今でも亡くなった実感が湧かない バカ殿や志村どうぶつ園を家族で見てみんなで沢山笑って沢山泣いた みんな沢山元気を貰えてた当たり前のように思っていた事が当たり前じゃなくなった ありがとうございました」 「志村さんの初登場シーンも放送されるなど、視聴者の期待に応える好番組となりましたね。ネット時代となりさまざまな対応を試行錯誤している感のあるテレビ局ですが、既存のコンテンツは新興勢力にはない大きな財産です。今回、局の垣根を超える形で秘蔵映像が放送されたことはイザワオフィスとフジテレビのパイプの太さゆえ実現できたことだと思われますが、視聴者ファーストの良い形になったと思います」(テレビ情報メディア・40代女性編集者) 志村さんは2004年に死去したいかりや長介さん(享年72)とともに、他界した後もなおイザワオフィスに所属したまま“永久所属”の扱いになっており、事務所公式サイトでは番組の放送スケジュールも随時更新されている。 (文:志和浩司)