広島、青山敏弘が歴代監督から学んだもの「プロで輝くための武器」「勝負へのこだわり」…来季コーチ就任
◆明治安田J1リーグ▽第37節 広島5―1札幌(1日・Eピース) 今季限りで現役引退する広島の元日本代表MF青山敏弘(38)がホーム最終戦・札幌戦後に引退セレモニーを行った。 プロキャリア21年間を広島一筋でプレー。3度のリーグ優勝に貢献し、J1通算444試合に出場した。歴代監督は国籍や戦術、人間性も全く違う中、常に中心選手として起用され続けた。 青山は、これまで指導を受けた指揮官への感謝を口にした。 「1年目の小野剛監督にはプロフェッショナルの精神をたたきこんでいただきました。ペトロヴィッチ監督には試合に出る楽しさとプロで輝くための武器を作っていただきました。森保(一)さんからは勝負へのこだわりを教わり、優勝の喜びとその価値を何度も味わさせていただきました。ヤン・ヨンソンさん、苦しい時を救ってくれました。城福(浩)さんにはもう一度、選手として勝負する情熱をいただきました」 さらに、現役生活の最後に指導を受けたスキッベ監督に対してが「家族のような雰囲気を作り、2022年ルヴァン杯を獲得しました。この素晴らしいサッカーと人間性を見せてくれる、この新スタジアムにふさわしい監督だと思います。スキッベさんが僕の最後の監督だということが何よりの喜びです」とかみしめた。 来季から広島でコーチに就任する。青山は「スキッベさんがチームとクラブに推してくれて、話をつけてくれた」と経緯と明かした。また、セレモニーでは元広島指揮官の日本代表・森保一監督から動画メッセージで「ぜひ、サンフレッチェで監督になってください」とエールを受けた。 「ハンパな思いでできるものじゃない。また1から、指導者は全く違うものだと思います。ここで選手としてやれた次のモチベーションというか、新たな燃えるものを、このクラブでまたやらせていただくのは、僕にとって間違いないんじゃないんじゃないかと思います。そこ(監督)を目指して、まだまだ先だと思うんですけど、夢は大きく、夢は自分でつかんで切り開いてきたので、この先も同じようにこのクラブでやっていきたいです」 歴代監督から受けた薫陶を糧に、青山が将来の広島監督になるための第一歩をスタートさせる。
報知新聞社